この記事では、「挙げる」と「掲げる」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「挙げる」とは?
はっきり気持ちを相手に示すため手を上にあげて見せることを「挙げる」【あげる】といいます。
また、人に詳しく説明するとき、過去の事例を挙げて分かりやすく伝える場合もあるのです。
また、試合で選手がゴールを決めて得点を出したという場面でも使われています。
このように、何して結果を出したか具体的に伝えるとき使うのです。
「掲げる」とは?
仲間に自分の今を伝えるため旗を高い位置で振り、知らせるのが「掲げる」【かかげる】です。
例えば、船が座礁したとき前を通る者に「助けて」と旗を振って知らせます。
また、企業の顔と言える旗を高い位置に固定したり、国際会議では国旗を外に並べて参加する国を知らせるのです。
このように、人に分かりやすく状況を伝えるため国旗や松明【たいまつ】を建物の前に掲げます。
「挙げる」と「掲げる」の違い
ここでは「挙げる」と「掲げる」の違いを、分かりやすく解説します。
式を執り行ったり、具体的な例を伝えるといえるのが「挙げる」です。
はっきり相手に対して自分が何をしたいか伝えるとき使われています。
もう一方の「掲げる」は誰が参加しているか、どのような状況かを分かりやすく伝えるため旗を高い位置で固定するわけです。
この2つの大きな違いは、手に持った物が周りに見えやすいよう高い位置に差し上げる行為を指しますが、「挙げる」は挙式や得点を出すといった場面で使うところです。
「挙げる」の例文
・『客に説明するとき、具体的な機能を幾つか挙げる』
・『生徒に模範生の行動を例に挙げると早く理解する』
「掲げる」の例文
・『高速道路を走る運転士の見えやすい場所に看板を掲げる』
・『商品を倍増して売り、収益を出せるよう目標を掲げる』
まとめ
似た意味を持つように見えますが、意味が違う言葉であり、使い方も異なります。
どういった状況で使うかに注目して、勉強してみるといいでしょう。