この記事では、「義務」と「債務」の違いを分かりやすく説明していきます。
「義務」とは?
法律や道徳などによって、人が実施しなければならないことを意味する言葉です。
「義務」という言葉は、社会生活を営む上で必要なルールや規範として存在すると考えられます。
また、「義務」に違反した場合は、罰則や責任を負うことになると言えるでしょう。
「債務」とは?
他人に対し、何らかの給付や行為を実施する義務のことを意味する言葉です。
「債務」という言葉は、契約や不法行為などによって発生すると言えます。
また、「債務」は、特定の人との関係において生じる義務であり、債務を負う人を債務者、債務を請求できる人を債権者と言うことで知られます。
「義務」と「債務」の違い
「義務」と「債務」の違いを、分かりやすく解説します。
「義務」は、自分がしなければならないことを表現する際に使用する言葉です。
相手から請求されても無理にしなくても良いことだと言えます。
また、するとしても、自分にできる範囲ですれば良いことです。
その一方で、「債務」は、他人のために、何らかの行為を実施する義務を表現する際に使用する言葉です。
相手から請求されれば、逃れることが不可能な状態だと考えられます。
このように、「義務」と「債務」は、法律や契約によって発生するものですが、その強度や拘束力に違いがあると言えます。
また、「債務」のほうが「義務」よりも厳しいものだと言えるでしょう。
「義務」の例文
・『彼は自分の義務を全うすべく、日々懸命に働いている』
・『国民には税金を納める義務があるが、国会議員は脱税ばかりしており、国民からの怒りの声が寄せられた』
「債務」の例文
・『彼は多重債務者なので、毎日借金の請求に怯える日々を過ごしている』
・『彼女は債務を返済するため、水商売の世界で働くことにしました』
まとめ
「義務」と「債務」は、それぞれ「権利」と「義務」の関係を表す言葉です。
似たようなニュアンスをもつ言葉ですが、使用されるケースや目的が異なるので、正しく使い分けられるように注意しましょう。
