「紙ベース」と「紙媒体」はいずれも「紙」という漢字が使われた言葉ですが、詳細な意味合いが異なるため注意が必要です。
この記事では、「紙ベース」と「紙媒体」の違いを分かりやすく説明していきます。
「紙ベース」とは?
「紙ベース」は「かみべーす」と読む言葉で、主に「情報を紙に記録または印刷して管理すること」やそのような状態を意味する言葉です。
漢字の「紙」には「文書」「書物」といった意味があり、「ベース」には「基礎」「土台」などの意味が含まれています。
「紙媒体」とは?
「かみばいたい」と読む「紙媒体」は、「情報を伝達するメディアの中で、紙に印刷されたもの」を意味する言葉です。
「紙」は「書物」「文書」「新聞紙の略」などを表し、「媒体」は「伝達に必要な媒介手段の総称」といった意を示します。
「紙ベース」と「紙媒体」の違い
「紙ベース」と「紙媒体」の違いを分かりやすく解説します。
「紙ベース」は、主に「何らかの情報を紙に記録したり印刷したりして管理すること」もしくは上記のような状態という意味があります。
ビジネス分野を中心に使用されている言葉で、「このデータは紙ベースで記録している」や「資料を紙ベースで配布する」のように用いられています。
「紙ベース」で情報を管理することは、紙を保管したり印刷したりするコストがかかる、書類を探す手間がかかる、紙が劣化したり紛失したりする恐れがあることなどから、近年ではこれらを改善して業務を効率化するために情報の電子化、デジタル化が進められています。
一方、「紙媒体」は「情報を伝達するメディアの中で、紙に印刷されたもの」を意味し、新聞や雑誌、チラシ、DMなどのことを指します。
「紙メディア」と呼ばれることもあり、オンラインマガジンや電子書籍のような「電子媒体」に対する言葉として知られています。
まとめ
「紙ベース」は「情報を紙に記録または印刷して管理すること」やそのような状態を示し、「紙媒体」は「情報を伝達するメディアのうち、新聞や雑誌のように紙に印刷されたもの」を示します。
両者の意味を理解して、正しく使い分けられるようになりましょう。