この記事では、「イエネコ」と「ツシマヤマネコ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「イエネコ」とは?
哺乳類網食肉目でネコ科に属するすべての猫を対象に、人が飼い慣らしている個体を「イエネコ」といいます。
家の中で飼えるようにしつけされたり、餌を与えてならすという人間が手をかけて育てた猫を指すのです。
この猫の始まりは紀元前1500年前ほどにさかのぼり、古代エジプトではリビアヤマネコを「イエネコ」として飼っていました。
1万年前からその容姿は変わりがなく、動物分類学では家畜種のヨーロッパヤマネコを指します。
「ツシマヤマネコ」とは?
天然記念物として1971年に登録されたのが野生の「ツシマヤマネコ」です。
短い4本の足に長い胴にはぼやけた斑点があり、太い尻尾は縞模様が入っています。
額には2本の白い縦じまがあり、大きめの耳の後ろには白い斑点がいくつも出ている猫です。
とても個性的な柄の野生猫であり、警戒心が強いところは野性味溢れる個体になります。
人に隙を与えない表情は険しく、目つきが鋭いところは愛嬌です。
すでに絶滅危惧IA種に指定されており、長崎県の対馬【つしま】にのみ生息しています。
「イエネコ」と「ツシマヤマネコ」の違い
ここでは「イエネコ」と「ツシマヤマネコ」の違いを、分かりやすく解説します。
家庭で人間に餌をもらい、飼い慣らされているのが「イエネコ」といいます。
ヨーロッパでは鼠対策として家に置いたのが始まりであり、その後ペットとして飼い慣らされていき、日本でも「家猫」として愛されるようになりました。
もう一方の「ツシマヤマネコ」は対馬に生息するところから名前がつきます。
絶滅危惧種の野生猫であり、最近は「イエネコ」からの感染により病気になり個体数が減っている種です。
また、木の伐採により餌となる鼠が減っていることから、近年は植樹して環境を改善する活動して、個体数の減少を食い止めているところが「イエネコ」とは異なります。
まとめ
同じ猫ではありますが、野生か家の中で飼われているかに違いが見られます。
どういったところが違うか具体的に調べてみるのも勉強になるでしょう。