この記事では、「キックリン」と「レナジェル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「キックリン」とは?
食事中に含まれるリンを吸着する働きをもつ薬です。
ビキサロマーに吸着されたリンはそのまま糞便として排泄されます。
この機能によって、食事中に含まれるリンが腸から吸収される過程を抑制し、血液中のリン濃度の上昇を抑えることが可能です。
「レナジェル」とは?
「キックリン」と同様に、リンを吸着する作用がありますが、セベラマーは陰イオン交換樹脂で、塩素イオンとリン酸イオンを交換し、結合することでリンの吸収を抑える薬です。
「レナジェル」は、食物に含まれるリンと結合し、便とともに体の外へ排出することによって、リンの体内への吸収を抑えることが特徴的です。
「キックリン」と「レナジェル」の違い
「キックリン」と「レナジェル」の違いを、分かりやすく解説します。
「キックリン」と「レナジェル」は、どちらも高リン血症治療薬であり、リン吸着剤として機能するものを意味する言葉ですが、それぞれに異なる特徴があります。
「キックリン」は、非吸収性ポリマーのリン吸着剤です。
ビキサロマーが有効成分だとされます。
「キックリン」は、膨潤性が低いため、消化器官への副作用が比較的少ないとされています。
また、相互作用が多いため、他の薬剤との併用時には注意が必要です。
その一方で、「レナジェル」は、非吸収性ポリマーのリン吸着剤です。
セベラマーが有効成分だとされます。
胆汁酸も吸着することから、LDLコレステロールを低下させる効果があります。
レナジェルもキックリン同様、相互作用に注意しなければなりません。
まとめ
「キックリン」と「レナジェル」は、どちらも慢性腎臓病患者における高リン血症の治療に使用されるリン吸着薬ですが、異なる成分を持ち、特定の特徴があるので、医学体知見やガイドラインに則って正しいものを摂る必要性があると言えるでしょう。