この記事では、「セラミド」と「ヒアルロン酸」の違いを分かりやすく説明していきます。
「セラミド」とは?
肌の最も外側の層である角質層に存在する成分です。
細胞間脂質の一部として水分を保持し、外部からの刺激を防ぐバリア機能を果たします。
「セラミド」は、細胞間脂質の約50%を占め、全7種類があります。
加齢とともに減少するため、肌の保湿力の低下やシワ、たるみの原因になります。
また、「セラミド」は、角質層で水分を逃がさず、肌のバリア機能を高める働きがあります。
「ヒアルロン酸」とは?
真皮に存在し、コラーゲンやエラスチンの網目を埋めるムコ多糖類の一種を意味する成分です。
「ヒアルロン酸」も「セラミド」と同様に、加齢によって減少し、肌の保湿力が低下します。
また、「ヒアルロン酸」は、肌表面に水分の膜を作り、水分蒸発を防ぐ効果がありますが、角質層には浸透しにくいため、最近では分子を小さくした低分子ヒアルロン酸が開発されていることでも知られます。
「セラミド」と「ヒアルロン酸」の違い
「セラミド」と「ヒアルロン酸」の違いを、分かりやすく解説します。
「セラミド」と「ヒアルロン酸」は、どちらも肌の保湿に重要な成分を意味する言葉ですが、その機能と存在する場所に違いがあります。
「セラミド」は、肌の最も外側の層である角質層に存在し、細胞間脂質の一部として水分を保持し、外部からの刺激を防ぐバリア機能をもつ成分です。
肌の柔軟性と保湿を支える重要な役割を担っており、加齢とともにその量は減少していきます。
その一方で、「ヒアルロン酸」は、真皮に存在し、コラーゲンやエラスチンの網目を埋めるムコ多糖類の一種です。
高い保水力で知られ、肌の潤いと弾力を保つ役割を果たします。
加齢によって減少し、中年になるとその量が急速に減り始めるとされています。
このように、「セラミド」と「ヒアルロン酸」は、それぞれ異なる層で肌の保湿に寄与し、両者を組み合わせることによって、効果的なスキンケアが可能になると考えられます。
まとめ
「セラミド」と「ヒアルロン酸」は、肌の保湿と若々しさを保つために重要な役割を果たしています。
「セラミド」は、肌の保護層を形成し、「ヒアルロン酸」は、その保水能力の高さが特徴的です。
どちらもスキンケア製品によく使用される成分だと言えるでしょう。
