この記事では、「片栗粉」と「コーンスターチ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「片栗粉」とは?
「片栗粉」とはじゃがいものデンプンを精製したものです。
元々はその名の通り片栗という植物の球根を粉にしたものを指していましたが、取れるデンプン量が少なく片栗自体が激減したため、現在はじゃがいものデンプンで代用したものを指します。
60度前後でとろみを出す性質がありますが、加熱すると透明になり味や香りも薄いので料理で重要な彩り味香りの邪魔にならないため、様々な料理のとろみ付けに重宝される食材です。
熱が冷めるととろみがゆるくなりやすい点には注意が必要になります。
「コーンスターチ」とは?
「コーンスターチ」とはとうもろこしのデンプンを精製したものです。
60度から70度に加熱するととろみが出ますが、その粘度は「片栗粉」よりも低く、もったりとしたとろみを付けるには量が多く必要になります。
しかし一度とろみを付けてしまえば冷めても粘度が落ちにくいので、一度加熱してから冷やして食べるようなお菓子に使う分には十分な粘度を維持できるのがメリットです。
ただし加熱しても色は濁ったままなので、彩りの点にも難があります。
「片栗粉」と「コーンスターチ」の違い
「片栗粉」と「コーンスターチ」の違いを、分かりやすく解説します。
じゃがいものデンプンが「片栗粉」で、とうもろこしのデンプンが「コーンスターチ」です。
「片栗粉」は粘度が高いですが温度が下がると粘度も低下するので、熱い内に食べる料理に広く使われます。
それに対して「コーンスターチ」は温度が下がっても粘度が落ちないため、最終的に冷ましたり冷やして食べるお菓子類にとろみを付けるのに向く食材です。
まとめ
「片栗粉」はじゃがいもから「コーンスターチ」はとうもろこしから作られるとろみ付けのデンプンという原材料の違いから、使い所の違いが生まれています。
熱い内に食べる料理ならお互いに代用が効くことも多いものの、冷ましてから食べるものにとろみを付けたい場合「片栗粉」では「コーンスターチ」の代用にならない点には注意しましょう。