この記事では、「キンメツゲ」と「イヌツゲ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「キンメツゲ」とは?
イヌツゲの園芸品種の1つとしてしられる木です。
とりわけ、若葉が黄色くなることが特徴として挙げられます。
「キンメツゲ」は、葉が密に生え、外から見ると葉が多く見えます。
また、葉は小さく円形に近い形をしています。
園芸用として利用されるために選抜された結果だと考えられます。
「イヌツゲ」とは?
丘陵の二次林から山地まで広く生息する常緑低木を意味する言葉です。
庭や墓地でも栽培され、変種も多数存在します。
「イヌツゲ」は、モチノキ科モチノキ属に属し、雌雄異株で、「雄の木」と「雌の木」が存在します。
葉は比較的小さく、互生し、鋸歯があります。
また、「イヌツゲ」は、黒く球形の果実をつけ、これが鳥によって散布されます。
「キンメツゲ」と「イヌツゲ」の違い
「キンメツゲ」と「イヌツゲ」の違いを、分かりやすく解説します。
「キンメツゲ」と「イヌツゲ」はどちらも日本に自生する常緑低木を意味する言葉ですが、いくつかの明確な違いがあります。
「キンメツゲ」は、イヌツゲの園芸品種の1つで、とりわけ若葉が黄色くなることが特徴の木です。
この黄色い新芽が、金色に輝くように見えることから名付けられました。
葉が密に生え、葉の形状は小さく円形に近いと言えます。
その一方で「イヌツゲ」は、本州(岩手県以南)から四国、九州にかけて分布し、丘陵地の二次林や山地に自生する木です。
葉は小さく、互生しており、縁には細かい鋸歯があります。
雌雄異株で、雄株には雄花、雌株には雌花が咲きます。
花は白く小さく、昆虫による送粉が実施されます。
果実は黒く球形で、鳥によって種子が散布されます。
「キンメツゲ」と「イヌツゲ」は、似ているようで、葉の色や形、生育の仕方に違いがあり、それぞれに適した用途があると考えられます。
まとめ
「キンメツゲ」と「イヌツゲ」は、どちらも日本に自生する常緑低木で、見た目が似ているため混同されやすいですが、いくつかの特徴によって区別することが可能だと言えるでしょう。