「サロン」と「美容室」はいずれも施設に関する言葉ですが、意味合いが異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「サロン」と「美容室」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サロン」とは?
「サロン」はフランス語の“salon”が由来とされるカタカナ語で、日本では「西洋風の応接室や客間」「談話室」を意味する言葉として知られています。
また、「主にフランスにおいて上流階級の女性が邸宅の客間で主催した社交的な集まり」や上記が転じた「学者や芸術家などの集まり」という意味もあります。
そのほか、「美容または飲食などの接客をメインとする店舗や施設に用いる言葉」としても普及しています。
「美容室」とは?
「美容室」は「びようしつ」と読む言葉で、「美容師がヘアカットやパーマネントウェーブ、結髪といった美容施術をおこなう営業施設」を意味します。
「美容院」や「ヘアサロン」と呼ばれることもあります。
「サロン」と「美容室」の違い
「サロン」も「美容室」も「美容に関する施設」という意味合いを持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「サロン」は「美容もしくは飲食などの接客を主軸とする店舗や施設に使われる言葉」を意味し、近年は主に「美容やリラクゼーションに関する施設」という意味で使用されることが多い言葉です。
「サロン」には、「美容室」とほぼ同義とされる「ヘアサロン」や、爪の手入れや装飾をおこなう「ネイルサロン」、脱毛や痩身といった全身美容を施す「エステティクサロン」、疲労やストレスを和らげる「リラクゼーションサロン」といった種類があります。
また、「サロン」は「西洋風の応接室」や、「フランスなどで上流階級の女性が客間でおこなった社交的な集まり」「学者や芸術家の集まり」といった意味も含んでいます。
一方、「美容室」は「美容師がヘアカットやパーマなどの美容施術をおこなう施設」を意味し、ヘアカットやパーマの他にヘアカラー、トリートメント、ヘアスタイリングなどをおこないます。
まとめ
「サロン」は「西洋風の応接室」「フランスなどで上流階級の女性が客間でおこなった社交的な集まり」「学者や芸術家等の集まり」「美容や飲食などの店舗や施設に使われる言葉」を示し、「美容室」は「美容師がヘアカットやパーマなどの美容施術をおこなう施設」を示します。
双方の意味の違いを理解して、状況に応じて使い分けてください。