「ミネラル」と「カルシウム」はいずれも栄養に関連する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「ミネラル」と「カルシウム」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミネラル」とは?
「ミネラル」は英語の“mineral”が由来となったカタカナ語で、「鉱物」「無機物」を意味します。
また、「栄養素の一種である無機質」という意味も含んでおり、僅かな量で生理機能に大切な働きをする栄養素として知られています。
「カルシウム」とは?
「カルシウム」は「元素記号『Ca』で記される化学元素の一種」で、「地球の表層部に多く存在するほか、生物の骨や歯を形成したり、神経伝達を始めとした沢山の生理現象に関係したりする重要な成分」を意味します。
英語では“calcium”と表記されます。
「ミネラル」と「カルシウム」の違い
「ミネラル」と「カルシウム」の違いを分かりやすく解説します。
「ミネラル」は「鉱物」や「無機物」を意味しますが、どちらかというと「栄養素としての無機質」という意味で親しまれている言葉です。
栄養素としての「ミネラル」は、生体を構成する「酸素」「炭素」「水素」「窒素」の主要4元素を除いたものの総称を示します。
「ミネラル」には様々な種類がありますが、特に有名なのは「カリウム」「リン」「ナトリウム」「マグネシウム」「亜鉛」、そして後述する「カルシウム」です。
「カルシウム」は「化学元素の一種」を意味しますが、「生物の歯や骨を形成する主成分」という意味も持っており、先述した「ミネラル」の一種に該当します。
各種「ミネラル」の中では体内に最も多く含まれ、そのほとんどが骨及び歯のエナメル質に存在しています。
骨格を構成する成分であることから、「カルシウム」が不足すると骨の量が減って骨が弱くなる「骨粗鬆症」を引き起こす可能性があります。
まとめ
「ミネラル」は「鉱物」「無機質」「栄養素のひとつである無機質」を示し、「カルシウム」は「化学元素の一種」「生物の歯や骨を形成する重要な成分」を示します。
「ミネラル」の一種に「カルシウム」が含まれる点を押さえておきましょう。
ぜひ栄養や健康に関する言葉の違いを知る参考にしてください。