「ミネラル」と「電解質」はいずれも人体や栄養に関連する言葉ですが、意味が異なるため別のものとして認識しておく必要があります。
この記事では、「ミネラル」と「電解質」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミネラル」とは?
「ミネラル」は「鉱物」または「無機物」を意味する言葉で、英語の“mineral”が元になったカタカナ語です。
上記の意味のほかに「栄養素としての無機質」という意味もあり、「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」と共に「食品の5大栄養素」のひとつに含まれています。
「電解質」とは?
「電解質」は「でんかいしつ」と読む言葉で、「水などに溶けるとプラスとマイナスのイオンに分かれ、電気伝導性を有する物質になるもの」を意味し、「イオン」と呼ばれる場合もあります。
体液にも「電解質」が含まれており、人体にとって様々な役割を果たします。
「ミネラル」と「電解質」の違い
「ミネラル」と「電解質」の違いを分かりやすく解説します。
「ミネラル」は「鉱物」や「無機物」を意味することに加えて、「栄養素のひとつである無機質」という意味も持っています。
栄養素の「ミネラル」として有名なのは「カルシウム」や「カリウム」「ナトリウム」「鉄」「亜鉛」「マグネシウム」などで、生命活動の維持や身体の生育などに必要なミネラル群のことを「必須ミネラル」と呼んでいます。
一方、「電解質」は「イオン」とも呼ばれ、「液体に溶けると電気を伝達するようになる物質」を意味します。
「電解質」は人体にも存在し、先述した「ミネラル」の一部が「電解質」に該当します。
主な「電解質」としては、「カルシウム」「マグネシウム」「ナトリウム」「クロール」「カリウム」などが挙げられます。
これらの「電解質」は神経細胞や筋肉細胞の働きに関与したり、細胞の浸透圧をコントロールしたりなど人体にとって大切な役割を担っています。
まとめ
「ミネラル」は「鉱物」「無機物」のほかに「栄養素の無機質」を示し、「電解質」は「水や体液などに溶けると電気を通す物質」を意味します。
「電解質」が「イオン」と呼ばれていることもチェックしておきましょう。
ぜひ人体や健康についての言葉を知る参考にしてください。