「ワーク」と「ジョブ」はいずれも仕事や労働に関するカタカナ語ですが、詳細な意味合いが異なるため使い分けが必要な場合があります。
この記事では、「ワーク」と「ジョブ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ワーク」とは?
「ワーク」は英語の“work”が語源となったカタカナ語で、「仕事」や「事業」「勉強」「研究」といった意味で使用されています。
「工作物」「加工物」という意味や、「技術」「行動」などの意味で用いられることもあります。
そのほか、生徒が使う自習用の練習問題集を示す「ワークブック」の略称という意味も含んでいます。
「ジョブ」とは?
英語の“job”が由来とされる「ジョブ」は、「仕事」「職業」または特定の「役割」や「タスク」といった意味を持つ言葉です。
また、「コンピューターにおこなわせる作業の単位」という意味で使われる場合もあります。
「ワーク」と「ジョブ」の違い
「ワーク」も「ジョブ」も英語を語源とする言葉で、両者共に「仕事」という意味合いを持つ点は共通していますが下記のような違いがあります。
「ワーク」は英語において「仕事」を意味する代表的な言葉とされ、賃金が発生する労働のほかにボランティア活動なども含まれるといわれています。
日本では、「仕事」という意味のほかに「事業」や「勉強」「研究」といった意味で使用されることも多く、「ワイフワーク」や「チームワーク」のように他の言葉と組み合わせて用いるケースもあります。
また、「技術」や「行動」の意味合いを示すこともあり、「カメラワーク」や「ベンチワーク」のように表現されることもあります。
そのほか、「工作物」や「ワークブックの略称」という意味でも使用されています。
一方、「ジョブ」の場合、英語においては「金銭が発生する労働」や「成果が前提とされる仕事」という意味合いで使用されているようです。
日本では、「仕事」のほかに「職業」「特定の役割」「タスク」という意味で使われることが多く、「ジョブローテーション」や「ジョブシェアリング」などのように表現されています。
また、「ジョブ」は「コンピューターに処理を依頼する作業の単位」という意味で用いる場合もあります。
まとめ
「ワーク」は「仕事」「勉強」「研究」「事業」などを示し、「ジョブ」は「仕事」「職業」「役割」「タスク」などを示します。
双方共に上記以外の意味が含まれていることもチェックしておきましょう。
ぜひ英語由来の言葉の違いを知る参考にしてください。