この記事では、「注射器」と「シリンジ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「注射器」とは?
「注射器」【ちゅうしゃき】とは、薬剤を注射したり液体を吸引・採取したりするために用いられる医療機器です。
英語では“syringe”と表記します。
これは、目盛りのついた円筒形の器具「シリンジ(注射筒)」とその中に差し込むプランジャ(注射桿)、注射針で構成され、人や動物に液状の薬剤を注射する時、血液などを採取する時などに用いられています。
衛生上の観点から注射針の再利用は禁止されており、注射針または注射針のついた「注射器」は使い捨てが基本となっています。
「シリンジ」とは?
「シリンジ」とは、液体や気体を注入または採取・吸引をするために用いられる、円筒形の器具です。
注射筒ともいいます。
英語表記は“syringe”となり、注射器や注射することを意味しています。
これは、ガラス製またはプラスチック製の円筒の先端に液体などを出し入れするための穴が開いたものです。
中にプランジャ(注射桿)を差し込み、プランジャを押すと「シリンジ」の中にある液体などが出て、プランジャを引くと「シリンジ」の中に吸い込まれる仕組みになっています。
主に医療、実験で利用されており、薬剤やガスの採取や吸引、液体の保持や取り分け、あるいは動物の給餌などに用いられます。
また、「シリンジ」の先端に注射針が付いたものは「注射器」と呼ばれ、薬剤を投与したり血液などを採取したりするために使われています。
「注射器」と「シリンジ」の違い
「注射器」と「シリンジ」の違いを分かりやすく解説します。
「注射器」は注射をする時に用いる医療機器、「シリンジ」は「注射器」を構成するパーツ「注射筒」の別の呼び方です。
「注射器」は外筒の「シリンジ」と注射桿の「プランジャ」、「シリンジ」の先端に取り付ける「注射針」で構成されています。
厳密には「注射筒」を「シリンジ」と呼びますが、針があるものが「注射器」、針のない注射器が「シリンジ」ともイメージされています。
「注射器」は注射や採血などに、「シリンジ」は医療や実験において液体や気体の注入や吸引、動物の給餌などに用いられています。
まとめ
「注射器」は、注射や針を刺して液体などを採取する時に使う医療機器です。
「シリンジ」は、針のない「注射器」の本体部分とイメージすればわかりやすいでしょう。