「添水」や「つくばい」は日本庭園に設置される設備であり、景観をよくする以外にも色々な機能を持っています。
この記事では、「添水」と「つくばい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「添水」とは?
「添水」は「そうず」や「そえみず」と読む言葉であり、別名は鹿威し(ししおどし)と呼ばれています。
「添水」は支店で支えた竹筒に水が流れこむ仕組みになっており、一定以上の水が貯まると竹筒が下がり水を流します。
その後竹筒が元に戻る際に設置された支持台に叩き付けられることから独特な音がなるのが特徴です。
「添水」は元々の名前通り害獣を追い払う装置として作られましたが、現代では日本庭園装飾として使われるようになりました。
「つくばい」とは?
「つくばい」は日本庭園の露地や茶庭に置かれる添景物の一種であり、景観をよくしたり趣を加えるものとして使われます。
「つくばい」は茶室に入る際に手を洗う手水鉢に役石を置いたものであり、屈んで手を洗うのが特徴です。
「つくばい」は漢字で「蹲」と書き、こちらはしゃがむという意味があります。
「添水」と「つくばい」の違い
この2つはどちらも日本庭園に設置される装飾であり、色々な機能を持っています。
「添水」は別名鹿威しという名前で有名であり、綺麗な音を鳴らします。
「つくばい」は茶室に入る際に手を洗う設備を表します。
「添水」の例文
・『添水という言葉は知らなかったのですが鹿威しと同じと聞いて理解しました』
・『彼女の実家には古い添水が置いてあり、今でも綺麗な音を鳴らしています』
「つくばい」の例文
・『古民家には苔だらけになったつくばいが置いてあり、動物の巣になっていました』
・『その茶室には見事なつくばいが置いてあり手を清めると気持ちが引き締まりました』
まとめ
「添水」や「つくばい」は日本庭園に置かれる装飾を表す言葉であり、景観を美しくしたり趣を加えるものとして使われています。