この記事では、「砂糖」と「てんさい糖」の違いを分かりやすく説明していきます。
「砂糖」とは?
「砂糖」【さとう】とは「さとうきび」や「甜菜(てんさい)」などの植物から取り出したショ糖を精製して作られた、天然の甘味料です。
「砂糖」を大きく分けると、イネ科の植物さとうきびから作られた「かんしょ糖」、ヒユ科の植物甜菜から作られた「てんさい糖」があり、生産される「砂糖」の大半がかんしょ糖で占められています。
「砂糖」には様々な種類があり、製法の違いによって、それぞれの色、形状、味などの特徴が異なります。
たとえば、白い砂糖には「上白糖」「グラニュー糖」「氷砂糖」などがあり、「砂糖」といえば「上白糖」を指すことが一般的です。
また、色の濃い「砂糖」には「黒糖」「三温糖」「てんさい糖」などが挙げられます。
これらの「砂糖」を使い分けることで料理の出来栄えがさらに良くなります。
「てんさい糖」とは?
「てんさい糖」は、ヒユ科の植物「甜菜」から取り出したショ糖を精製して作られた「砂糖」の一種です。
甜菜は根がカブに似た野菜で外国ではビートと呼ばれています。
また、その見た目から砂糖大根と呼ばれることもあります。
「てんさい糖」の材料になるのは甜菜の根の部分です。
甜菜の根から抽出した糖液から糖分を取り出し、結晶化させたものが「てんさい糖」になります。
「てんさい糖」は、見た目は褐色で、まろやかで上品な甘さを持つところが特徴です。
また、ミネラルや腸にすむ善玉菌のエサになるオリゴ糖を豊富に含むことから、体にやさしい「砂糖」というイメージを持たれています。
日本ではあまりなじみの少ない「砂糖」ですが、ヨーロッパでは甘味料として「てんさい糖」がよく使われています。
「砂糖」と「てんさい糖」の違い
「砂糖」と「てんさい糖」の違いを分かりやすく解説します。
「砂糖」はさとうきびや甜菜などの植物から抽出したショ糖で作られている天然の甘味料です。
「砂糖」には様々な種類があり、その一つに甜菜から作られる「てんさい糖」があります。
つまり、「砂糖」は総称で、「てんさい糖」は「砂糖」の一種の名前ということになります。
「砂糖」の中では「上白糖」がよく知られ、一般に「砂糖」といえば白い砂状の「上白糖」がイメージされます。
「砂糖」の大半はさとうきびで作られており、国内のスーパー等でも「てんさい糖」はそれほど多く見かけません。
「上白糖」のように精製された純度の高い白い「砂糖」と比べると、「てんさい糖」は、味はまろやかでミネラルやオリゴ糖が多く含まれる、といった違いもみられます。
まとめ
「砂糖」はショ糖で作られている天然甘味料、「てんさい糖」は「砂糖」の一種です。
「てんさい糖」はさとうきびから作られた白い「砂糖」と違い、甜菜から作られていて褐色という特徴があります。