この記事では、「したら」と「すると」の違いを分かりやすく説明していきます。
「したら」とは?
現実的でも非現実的でも、さまざまな仮定を表現することを意味する言葉です。
また、「したら」という言葉は、後ろには、疑問文や希望、創造など、話者の考えや感情を表す文が来ることが多いと考えられます。
「すると」とは?
前の文の仮定から、当然の結果や予想が導かれることを表現することを意味する言葉です。
また、「すると」という言葉は、後ろには、客観的な事実や判断を表す文が来ることが多いと考えられます。
「したら」と「すると」の違い
「したら」と「すると」の違いを、分かりやすく解説します。
「したら」と「すると」は、仮定の意味を表現する接続助詞ですが、使用される場面やニュアンスの違いがあります。
「したら」は、現実的・非現実的問わず、多くの仮定で使用可能な言葉です。
後件には、疑問文や希望、創造などいろいろな文が来ると言えます。
その一方で、「すると」は、前件の仮定から考えられる当然の結果を表現する際に使用する言葉です。
客観的な印象が強く、話者の判断や意見を言うときに使用すると言えるでしょう。
「したら」の例文
・『もし、彼女と結婚したら、どんな家庭を築いていきたいと思いますか?』
・『彼が勝つとしたら、この方法しかないので、彼の作戦は奇策でも何でもないように感じた』
「すると」の例文
・『人生をやり直すとすると、どんな風に生きていこうと思いますか?』
・『手当たり次第に怒りを周囲にぶつけたりすると、あなたの元から、人は離れていくことでしょう』
まとめ
「したら」と「すると」は、仮定の意味で使用される文法だと言えます。
その中で、それぞれの言葉の違いとして、「したら」は、話し言葉的で、仮定のニュアンスが強い言葉である一方で、「すると」は、客観的で、当然の帰結が来ることが多い点にあると言えるでしょう。