この記事では、「砂糖」と「はちみつ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「砂糖」とは?
「砂糖」は、サトウキビやテンサイなどから作られた、ショ糖を主成分とする甘い調味料です。
材料や製法によって種類に違いがあり、代表的なものに「上白糖」「グラニュー糖」「黒糖」などがあります。
塩や酢などと共に基本の調味料として使われ、料理に甘みを付けるほか、パンや焼き菓子を柔らかくしたり、料理にツヤを出したり、メイラード反応を起こして料理に香ばしい焦げ目を付けるはたらきをします。
また、「砂糖」はほとんどがぶどう糖と果糖の結合した「ショ糖」で占められており、体内ではぶどう糖と果糖に分解されて貴重なエネルギー源になっています。
一方、摂取し過ぎると肥満や虫歯の原因になる、血糖値を上昇させやすいといった短所もあります。
「はちみつ」とは?
「はちみつ」とは、ミツバチが花の蜜を採集して熟成させた天然食品のことです。
漢字では「蜂蜜」と表記し、英語では“honey”(ハニー)と呼ばれています。
「はちみつ」は、ミツバチが食料にするために花から採集して巣に貯めた蜜がハチの酵素によって熟成したもので、養蜂によって生産されています。
「はちみつ」は水分、ぶどう糖、果糖、たんぱく質やビタミンミネラルなどで構成され、甘味料に使われるほか、古くから薬用や化粧品などに広く用いられてきました。
とろみのある液状で食品に塗りやすく、花の種類によって風味の違いが楽しめます。
水分、ぶどう糖、果糖、たんぱく質やビタミンミネラルなどで構成され栄養価の高い食品としても知られますが、1歳未満の乳児は食中毒を避けるために食べることが禁じられています。
「砂糖」と「はちみつ」の違い
「砂糖」と「はちみつ」の違いを分かりやすく解説します。
これらは代表的な甘味料として普及している食品です。
ただし、特徴を比べてみるとさまざまな違いがみられます。
「砂糖」の原料はサトウキビやテンサイなどショ糖を多く含む植物ですが「はちみつ」はミツバチが集めた花の蜜で作られています。
「砂糖」は、ほとんどが甘味成分のショ糖で占められ、ほかの成分はあまり含まれていません。
一方、「はちみつ」はブドウ糖、果糖、ショ糖や麦芽糖など複数の甘味成分で構成され、水、たんぱく質やビタミン、ミネラルを含みます。
天然の「砂糖」は固形が多いのですが、「はちみつ」はとろみのある液状をしています。
また、「砂糖」は「はちみつ」より食後の血糖値が上昇しやすく、燃焼するとメイラード反応を起こして褐色になるところが「はちみつ」と異なります。
「砂糖」は乳児も安心して食べられますが、「はちみつ」はボツリヌス菌による食中毒が心配なため、抵抗力の弱い1歳未満の乳児は摂取できません。
まとめ
「砂糖」と「はちみつ」は見た目や味が違うのはもちろん、原料、成分、摂取した時に体に与える影響も異ります。