「事情」と「事象」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「事情」と「事象」の違いとは?二語の違い

「事情」「事象」は似ている言葉ですが意味が違います。

この記事では、「事情」「事象」の違いを分かりやすく説明していきます。

「事情」とは?

「事情」とは物事がそうなった理由やわけを表す言葉であり、その結果や状態を表す時にも使います。

「事情」はどう変わっていったかという細かい点を表すものであり、人の発言や行動の理由やわけを聞く際にも使うことが可能です。

「事情聴取」とは警察官や検察官が関係者から事件に関することや「事情」を聞くことであり、この場面では話に基づいて供述調書が作られます。

「事象」とは?

「事象」とは現実に発生した出来事や表面的に表れた現象を表す言葉です。

「事象」は英語で“phenomenon”“event”と書く言葉であり、特に後者は物理学の用語としても使われています。

「事象」はこれ以外にも数学的な試行によって起こる結果を表す意味があり、確率論にも使われています。

「事象の地平面」は宇宙における光が届かない場所を表す言葉であり、事象を知ることが不可能という意味から作られました。

「事情」と「事象」の違い

「事情」は物事がそうなった理由やわけを表す言葉であり、事件や話の内容を詳しく知る時に尋ねます。

「事象」は現実に発生した出来事や現象を表す言葉であり、物理学や数学などでも使われています。

「事情」の例文

・『事情は概ね分かりましたが、それでもこれを壊したことに関しては弁償してもらいます』
・『諸事情により今週の飲み会には出られなくなったので幹事に謝っておきました』

「事象」の例文

・『数学における事象という概念は最初の頃まるで分からなかったので大変でした』
・『自然界の事象には必ず数学的な公式で解けると発案した数学者がいました』

まとめ

「事情」は物事がそうなった理由やわけを表す言葉であり、警察官における「事情聴取」が有名です。

「事象」は発生した事柄や出来事、現象を表す言葉です。