この記事では、「演説」と「弁論」の違いを分かりやすく説明していきます。
「演説」とは?
「演説」は「えんぜつ」と読みます。
「演説」は、「大勢の前で自分の意見や主張を述べること」です。
中でも、政治家や、政治家を目指すもの、社会に影響を与えるような運動をする人が、自分の思想や主張を述べる場面で、「演説」という言葉を使うけいこうがあります。
例えば、選挙期間に、候補者たちが有権者を前にして、自分の主張を述べるような場面を、「選挙演説」と呼びます。
「弁論」とは?
「弁論」は「べんろん」と読みます。
「弁論」は、「大勢の前で意見を述べること」です。
また「弁論」には「たがいに論じ合うこと」です。
さらに、「弁論」には「法律用語」という側面があり、民事訴訟法上、訴訟当事者の陳述について、また刑事訴訟法上、公判手続きのことを、「弁論」と呼びます。
「演説」と「弁論」の違い
「演説」と「弁論」の違いを、分かりやすく解説します。
「演説」は、「大勢の前で自分の意見や主張を述べること」です。
一方で、「弁論」は、「大勢の前で意見を述べること」です。
このように、どちらも「大勢の前で意見を述べる」という共通の意味があります。
しかし、「演説」は主に政治家などが主義主張することを意味するのに対して、「弁論」は、弁護士などが考えを述べることを指す言葉という違いがあります。
「演説」の例文
・ 『ワークショップで、芸術の素晴らしさについて演説する』
・ 『金メダリストが、努力の大切さを演説する』
「弁論」の例文
・ 『弁論大会に参加して、考えを主張する』
・ 『裁判で弁護士が、最終弁論を行う』
まとめ
「演説」と「弁論」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。