この記事では、「輻射」と「熱伝導」の違いを分かりやすく説明していきます。
「輻射」とは?
「輻射」は「ふくしゃ」と読みます。
「輻射」は、「エネルギーや熱が放射状に広がること」です。
物体から熱が放射状に伝わることを「輻射熱」、また光が放射状に広がることを「輻射光」と表現します。
例えば、ストーブなどの暖房器具から熱が部屋の中に広がっていく様子は「輻射」という言葉で表現できます。
太陽熱によって、地球の表面が暖まるのも、「輻射の力」と言えます。
「熱伝導」とは?
「熱伝導」は「ねつでんどう」と読みます。
「熱伝導」は、「熱が物体中を伝わって、高温部から低温部に移動する現象のこと」です。
また「熱伝導」の程度を表す量のことを、「熱伝導率」と呼びます。
熱い物と、冷たい物が触れると、冷たい物の温度が上がっていくような現象を、「熱伝導」と呼びます。
「輻射」と「熱伝導」の違い
「輻射」と「熱伝導」の違いを、分かりやすく解説します。
「輻射」は、「エネルギーや熱が放射状に広がること」です。
一方で「熱伝導」は、「熱が物体中を伝わって、高温部から低温部に移動する現象のこと」です。
どちらも、熱が伝わる様子を表す言葉という共通点があります。
しかし「輻射」は「光を通じて熱が伝わる」のに対して、「熱伝導」は、「接触して熱が伝わる」という大きな違いがあります。
「輻射」の例文
・ 『輻射エネルギーが高いほど、太陽光で電気が作れる』
・ 『オーブンは、輻射により火が通る』
「熱伝導」の例文
・ 『熱伝導によって、水に熱した石を入れるとお湯になる』
・ 『熱伝導率が高い金属で、鍋を作る』
まとめ
「輻射」と「熱伝導」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味を知ることで、きちんと使い分けることができるのではないでしょうか。