この記事では、「選択性緘黙」と「場面緘黙」の違いを分かりやすく説明していきます。
「選択性緘黙」とは?
他の状況では会話や発言など話せるにもかかわらず、特定の社会的状況になると話すことが困難になる症状を意味する言葉です。
友人や特定の人との会話や、本人にとって快適な空間では流暢に会話できます。
また、書字や学習の面といった言語発達面は大きく阻害されることは少ないとされています。
時に、社会不安障害と関連することもあると言われる症状です。
「場面緘黙」とは?
選択性緘黙と同じく、他の状況では会話や発言など話せるにもかかわらず、特定の社会的状況になると話すことが困難になる症状を意味する言葉です。
今日では、選択性緘黙ではなく、「場面緘黙」が一般的だとされます。
「場面緘黙」での困りごとが続くと、不登校などの問題が生じる可能性があります。
「選択性緘黙」と「場面緘黙」の違い
「選択性緘黙」と「場面緘黙」の違いを、分かりやすく解説します。
「選択性緘黙」と「場面緘黙」は、基本的に同じ意味で、日本語訳の違いだと言えます。
従来は「選択性緘黙」という邦訳が比較的見られましたが、近年は「場面緘黙」が適切であるとされます。
「選択性緘黙」および「場面緘黙」は、発声器官に障害がなく言語能力にも問題がないにもかかわらず、特定の場面で話せなくなってしまう状態を指します。
家族とは普通に会話できるものの、学校では、話せなくなるというケースが挙げられます。
一般的に、2歳から5歳未満で発症しやすいと言われていますが、学校へ行き始める時期まで気づかないこともあります。
治療方法や環境の整え方については、専門家の先生のアドバイスを参考にすることが大切なことだと考えられます。
まとめ
「選択性緘黙」と「場面緘黙」は、基本的に同じ意味の言葉であり、ある特定の社会的状況で話せなくなる症状を指します。
社交不安症と関連があったり、学校や職場など特定の場面で話せなくなったりすることがあります。
適切な治療的介入を実施することで、症状の改善が可能だと言えるでしょう。