この記事では、「ガクアジサイ」と「アジサイ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ガクアジサイ」とは?
「ガクアジサイ(額紫陽花)」は、関東地方や西日本に分布しているアジサイの野生種です。
海に近い所にみられることから「ハマアジサイ」との別名もあります。
野生種は日本にだけみられ、この品種を元に改良して作出したものが園芸用の「アジサイ」(ホンアジサイ)として普及しています。
花の部分は、「両性花」という小さな花と「装飾花」というがくが変形したものが集まって「花序」を形成しているのが特徴です。
真ん中に両性花が集まり、花びらの形をした装飾花がその周りを縁どっているため、その様子が額に似ていることからこの名前が付けられました。
野生種の名所では城ケ崎が有名です。
また、観賞用に庭木として栽培されることもあります。
「アジサイ」とは?
「アジサイ(紫陽花)」は、アジサイ科に属する、6〜8月頃に開花の旬を迎える花です。
学名でハイドランジアと呼ばれることもあります。
主に私たちが花と認識している部分は、「両性花」と「装飾花」が集まって形成される「花序」で、土壌のpHの影響を受けて花の色が赤、紫、青などに変化するという特徴があります。
「アジサイ」という名前は、「藍色の花があず(集まる)」という意味に由来するとされます。
広義には、世界の様々な地域に分布するもの全般を指しますが、私たちが一般に「アジサイ」と認識しているのは、庭木や観光資源などで栽培されている「ホンアジサイ」です。
これは野生種の「ガクアジサイ」を園芸用に改良したものになります。
「ガクアジサイ」と「アジサイ」の違い
「ガクアジサイ」と「アジサイ」の違いを分かりやすく解説します。
まず、「アジサイ」はアジサイ科に属して学名ハイドランジアと呼ばれる花の総称です。
「ガクアジサイ」はその一種です。
この「ガクアジサイ」を元に作られた「ホンアジサイ」が広く普及し、それが一般に「アジサイ」の花だと認識されるようになりました。
「アジサイ」はさまざまな品種がありますが、私たちがイメージしているのは球状のこんもりした花が咲く「ホンアジサイ」ということになります。
まとめ
「アジサイ」は総称で、その一種に「ガクアジサイ」があります。
ただし、「アジサイ」は「ホンアジサイ」を指した呼び方でもあるということです。