この記事では、「スタールビー」と「ルビー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「スタールビー」とは?
特別な種類のルビーで、光が当たると表面に美しい星型の光が浮かび上がる宝石を意味する言葉です。
この現象はスター効果と呼ばれ、内部にシルクと呼ばれる針状のインクルージョンを含むルビーだけに見られます。
「スタールビー」は、光源を動かすと、その星型の光も動くのが特徴的で、この動きはまるで宝石が生きているかのように感じられます。
また、「スタールビー」の色は一般的にレッドで、ピンクがかったレッドやパープルがかったレッドもありますが、赤の色味が強いものほど珍しく、高い価値があります。
「ルビー」とは?
コランダムの変種で、ダイヤモンドに次ぐ硬度を持ち、赤色が特徴的な宝石を意味する言葉です。
7月の誕生石であり、「情熱・熱情・純愛・勇気・自由」という石言葉を持ちます。
天然ルビーはアジアに産地が偏っており、色は不純物のクロムが混入することによって赤く発色し、クロムの含有割合によって色の濃さが変わります。
「スタールビー」と「ルビー」の違い
「スタールビー」と「ルビー」の違いを、分かりやすく解説します。
「スタールビー」と「ルビー」は、どちらも美しい赤色の宝石を意味する言葉ですが、その中でも「スタールビー」は、特別な存在のことを指します。
「ルビー」がその鮮やかな赤色で知られているのに対し、「スタールビー」は、光を当てると表面に星のような六条の光が浮かび上がることで有名です。
この現象はアステリズムと呼ばれ、「ルビー」の中に含まれる針状のルチル結晶が特定の条件下で光を反射して生じるものです。
「スタールビー」はカボションカットという特殊な加工を施された「ルビー」であり、このカットによって星の形をした光が現れます。
一方で、通常の「ルビー」は透明度が高いほど価値があるとされますが、「スタールビー」の場合は内部に結晶が含まれているために透明度に欠けることが多く、その透明度の低さがむしろ星の光を際立たせる要因となっています。
このように、「スタールビー」と「ルビー」は、似て非なる宝石であり、その美しさと希少性によって多くの人々を魅了します。
まとめ
「スタールビー」と「ルビー」は、共にコランダムの一種でありながら、その見た目や効果、歴史において異なる特徴を持っています。
それぞれ独自の魅力を放っている宝石だと言えるでしょう。