この記事では、「バゲット」と「パリジャン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「バゲット」とは?
「バゲット」とはフランスの伝統的な堅焼きパンです。
小麦粉と水と塩とイーストだけで作られるパン・トラディショネルの一種であり、その中では最もポピュラーなものになります。
パン生地を細長い棒状に固めて、クープという切れ目を入れて焼いて作るパンですが、フランスでは68センチ350グラム、クープの数は7つと規格がきっちりと定められている無形文化遺産です。
細長いため皮の部分が多く、皮の香ばしさや食感を楽しむパンとして扱われています。
「パリジャン」とは?
「パリジャン」はフランスの太い堅焼きパンです。
バゲットと同じくパン・トラディショネルの一種であり、長さ75センチ前後重さ650グラム前後と大型のものになります。
パンにハムなどの具材を挟むサンドイッチはフランスにもありますが、フランスではサンドイッチを作るのに人気のパンがこのパリジャンです。
パリジャンという名前はパリの、あるいはパリ風のという意味であり、その名の通りパリ発祥のパンと言われています。
「バゲット」と「パリジャン」の違い
「バゲット」と「パリジャン」の違いを、分かりやすく解説します。
フランスのポピュラーな堅焼きパンが「バゲット」で、それよりも大きく太い種類の堅焼きパンが「パリジャン」です。
「バゲット」はクープという切れ込みが7つを基本にしていますが、「パリジャン」のクープは5つが基本となります。
どちらも堅さのあるパンですが、「バゲット」よりも「パリジャン」の方が柔らかめに焼き上げられるのも特徴です。
まとめ
昔はフランスパンと一纏めにされていたパン・トラディショネルですが、現在はその中でも種類ごとにちゃんと区別して別物として扱われるようになっています。
「バゲット」はフランスパンという名前で売られていた代表的な細長いパンで、「パリジャン」はそれより太くて大型のパンだと覚えておくと良いでしょう。