この記事では、「金属シリコン」と「シリコン」の違いを分かりやすく説明していきます。
「金属シリコン」とは?
「金属シリコン」は「きんぞくしりこん」と読みます。
「金属シリコン」は「鋼や太陽電池、またはマイクロチップの製造に使用される、灰色で光沢のある半導体金属のこと」という意味があります。
天然の「シリコン」を還元したもので、暗青黒色をしています。
この状態は「金属ケイ素」または「シリコン」と呼ばれ、高温化で生成されるため、高い結晶度と純度を持ち、電気的、光学的、さらに熱的性質に優れています。
「金属ケイ素」とほかの金属を混合さえ、強度や耐熱性、摩耗性などが向上した「金属シリコン」は、自動車部品や工航空機の部品など、様々なものに使われています。
「シリコン」とは?
「シリコン」は「silicone」と英語表記します。
「シリコン」は、「ケイ素のことで、炭素族元素の一つのこと」という意味があります。
「シリコン」は、地殻の中で、酸素の次に多く存在しています。
天然に、遊離状態では産出することはありませんが、酸化物または珪酸塩として、岩石や土の主成分になっています。
「シリコン」を工業的に作り出す時は、珪砂を電気炉内で、炭素で還元するという方法が取られています。
製法によって、無定形の褐色粉末になる場合、あるいは暗青黒色結晶になる場合があります。
「シリコン」は、半導体素子として、あるいは珪素樹脂原料として、さらには、合金添加元素などに用いられています。
「金属シリコン」と「シリコン」の違い
「金属シリコン」と「シリコン」の違いを、分かりやすく解説します。
「金属シリコン」は「鋼や太陽電池、またはマイクロチップの製造に使用される、灰色で光沢のある半導体金属のこと」という意味があります。
一方の「シリコン」は、「ケイ素のことで、炭素族元素の一つのこと」という意味があります。
「シリコン」には「元素名」と「単体物質」の2つの状態を意味する言葉で、「単体物質」としての「シリコン」は、「金属ケイ素」、または「金属シリコン」と呼ばれることがあるため、同じ意味を持ちます。
しかし「シリコン」は「元素名」を意味するのに対して、「金属シリコン」はその意味はないという違いがあります。
まとめ
「金属シリコン」と「シリコン」の違いについて見てきました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。