「マナティ」と「ベルーガ」はいずれも生物に関係する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「マナティ」と「ベルーガ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マナティ」とは?
「マナティ」は「海牛目マナティー科に分類される哺乳類の総称」を意味します。
海または川で生活する生き物ですが、分類上は陸上動物であるゾウの近縁にあたります。
同じ海牛目の「ジュゴン」と同様に「人魚」のモデルになったとされています。
「ベルーガ」とは?
「ベルーガ」は「クジラ目イッカク科に分類される哺乳類であるシロイルカの別称」を意味します。
高く澄んだ鳴き声を発することから「海のカナリア」とも呼ばれています。
また、「ベルーガ」は「チョウザメ目チョウザメ科に分類される魚」のことを指す場合もあります。
「マナティ」と「ベルーガ」の違い
「マナティ」も「ベルーガ」も「水生生物」という点は共通していますが、次のような違いがあります。
「マナティ」は「海牛目マナティー科に属する哺乳類の総称」を意味し、体長は2m〜4m程度、体重は300kg以上で、体は円柱形、前肢はヒレ状で後肢は退化して外からは見えないようになっています。
「マナティ」には、アメリカのフロリダからカリブ海・南アメリカ北岸に生息する「アメリカマナティ」、アマゾン水系にのみ生息する「アマゾンマナティ」、アフリカのセネガルやアンゴラに生息する「アフリカマナティ」の3種があります。
一方、「ベルーガ」は「クジラ目イッカク科に属する哺乳類」を意味し、正式名称は「シロイルカ」になります。
体長は4m〜5m程度、体重は最大1. 6t程度に達します。
幼い時期はグレー色ですが、大人になると全身が白っぽい色に変化します。
口が大きく、背ビレがないのが特徴で、北極海やカナダ北部海域、ベーリング海といった北エリアの寒い海にのみ生息する習性があります。
また、「ベルーガ」は「チョウザメ目チョウザメ科の魚」という意味も持っています。
まとめ
「マナティ」は「海牛目マナティー科に属する哺乳類の総称」を示し、「ベルーガ」は「クジラ目イッカク科に属する哺乳類のシロイルカの別称」を示します。
双方の特徴などについてもチェックしておきましょう。
ぜひ水の生き物についての言葉を知る参考にしてください。