この記事では、「ミハルス」と「カスタネット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ミハルス」とは?
木製の2枚の板を蝶番でつないだ打楽器で、スペインのカスタネットを簡略化し、幼児にも演奏しやすいように日本で考案・改良された楽器を意味する言葉です。
1930年代に日本の舞踊家・千葉躬春によって考案され、その名前から「ミハルス」という名称がつけられました。
形状は円形ではなく馬蹄形であり、蝶番のある一辺は直線状です。
また、「ミハルス」は、教育用カスタネットのように赤と青に塗られてはおらず、ゴムひもではなく蝶番で留まっており、外面についた指の差込口に指を入れて開閉する仕組みが特徴的です。
「カスタネット」とは?
木製の体鳴楽器で、スペインで発達した楽器のことを意味する言葉です。
スペインの民族音楽に欠かせず、とりわけフラメンコなどの舞踊に用いられます。
手のひらに納まるくらいの丸い貝型の木片を2枚合わせ、これを打ち合わせることによって音を出す楽器です。
木片の打ち合わせる側はほぼ平らで、中央にくぼみがあり、端にひもを通してつなげ、このひもに親指を通して楽器を保持したり2枚の開き具合を調整したりします。
「ミハルス」と「カスタネット」の違い
「ミハルス」と「カスタネット」の違いを、分かりやすく解説します。
「ミハルス」と「カスタネット」は、どちらも打楽器でありながら、それぞれ異なる特徴を持ちます。
「ミハルス」は、日本で考案された楽器で、舞踊家の千葉躬春がフラメンコ用のカスタネットや日本古来の舞踊で使う四つ竹を元にして作り出したものです。
馬蹄型であり、ゴムではなく蝶番で留められているため、片手で持って使用できます。
その一方で、「カスタネット」は、スペインの民族音楽で使われる木製の楽器のことです。
二枚の貝殻型の木片を打ち合わせて音を出します。
このように、「ミハルス」と「カスタネット」は、似て非なる楽器であり、それぞれが独自の文化的背景と機能を持っていると考えられます。
まとめ
「ミハルス」と「カスタネット」は、どちらも独自の歴史と特徴を持つ興味深い楽器であり、音楽教育においても重要な役割を果たすものだと言えるでしょう。