「炎」と「火」はどちらも燃焼に関係する言葉です。
同じような意味で使われている2つの言葉ですがどのような基準で使い分けられているのでしょうか。
この記事では、「炎」と「火」の違いを分かりやすく説明していきます。
「炎」とは?
「炎」とは、「物体が燃焼する時に生じる強く熱と光を発している状態」を意味する言葉です。
物質が酸素や炭素と結びつき高い熱や光を発する酸化還元反応のことを「燃焼」といいます。
物体が燃焼すると反応を起こしている部分が明るく輝き極めて高い温度になります。
燃焼時に発生するガスによって生じる強い光のかたまりが「炎」です。
一般的には物質が燃焼する時に発生する光って燃えている部分を「炎」と呼んでいます。
「火」とは?
「火」とは、「物質の燃焼に伴って生じる熱と光のかたまり」を指す言葉です。
空気中の酸素や水素が燃焼によって激しく反応し高温と強い光を放つ状態を指します。
一般的には燃焼により強く光るかたまりの部分のことを「火」と呼んでいます。
「炎」と「火」の違い
「炎」と「火」の違いを、分かりやすく解説します。
「炎」と「火」の違いは「大きさ」です。
どちらも燃焼によって発生する空中で光と熱を放つかたまりを指す言葉で基本的には同じものです。
「炎」は燃焼の勢いが強く光と熱を放つ反応が激しい場合に用いられるのに対し「火」は弱々しいものに対しても使う、という違いで区別されます。
物が燃える時に生じる明るい部分は全て「火」であり、その中でも特に勢いが強くメラメラと燃え上がっているものを「炎」といいます。
今にも消えそうな弱々しい燃焼状態も「火」と呼ばれ「炎」には当たりません。
「炎」の例文
・『建物から逃げ出す間もなく炎に包まれた』
・『炎の中に人影が見える』
「火」の例文
・『タバコに火をつける』
・『火の始末を徹底する』
まとめ
「炎」と「火」は似ている部分もあるものの大きさの違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。