この記事では、「ルレクチェ」と「ラフランス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ルレクチェ」とは?
フランス原産のセイヨウナシ一品種を意味する言葉です。
とりわけ、高い糖度と滑らかな果肉、芳醇な香りが特徴として挙げられます。
美しい外観と食味の良さ、希少性から、市場では高値で取引されています。
「ルレクチェ」は、追熟が必要な品種で、収穫後常温で40日程度の追熟を経て、果皮が緑色から鮮やかな黄色に変化し、一段と芳香が強くなります。
食べごろは、実のくびの部分にしわが寄り、弾力を感じられる柔らかさになった時です。
「ラフランス」とは?
不正円の果実で、果皮部に斑点がある梨のことを意味する言葉です。
樹上では完熟せず、追熟によりトロリとした食感の甘さ、芳香が出て食べ頃となります。
「ラフランス」は、収穫後に常温で2週間程度追熟され、果実に含まれるデンプンが糖に変化し、ペクチンのゲル化により滑らかな舌触りが増します。
「ルレクチェ」と「ラフランス」の違い
「ルレクチェ」と「ラフランス」の違いを、分かりやすく解説します。
「ルレクチェ」と「ラフランス」は、どちらもフランス原産の洋梨を意味する言葉ですが、生産量や食感、味わいに違いがあります。
「ルレクチェ」は、新潟県で主に栽培されている希少な品種の梨のことです。
幻の洋梨とも称されるほどで、その理由は栽培の難しさにあります。
黒斑病などの病気に弱く、また追熟期間が長いため、栽培には手間と時間がかかります。
その一方で、「ラフランス」は、日本で広く栽培されており、とりわけ山形県が生産の中心地となっている梨のことです。
追熟期間が短く、食べ頃の判断もしやすいとされます。
味わいにおいても、「ラフランス」は適度な酸味があり爽やかな甘さが特徴ですが、「ルレクチェ」は酸味がほとんどなく、非常に滑らかな食感と濃厚な甘さがあり、芳醇な香りが特徴的です。
このように、「ルレクチェ」と「ラフランス」は、見た目は似ているものの、栽培方法、生産量、食感、味わい、香りといった多くの点で異なり、それぞれ独自の魅力を持ちます。
まとめ
「ルレクチェ」と「ラフランス」は、どちらも洋梨の中でも高級とされる品種であり、その味わいや食感、香りにおいて独自の魅力を持ちます。
日本では新潟県と山形県がそれぞれの品種の栽培において重要な役割を果たしており、贈答用としても非常に人気があります。
どちらも追熟が必要な品種であり、適切な時期に食べることで、その本来の美味しさを堪能できることでしょう。