「公式」と「正式」は似たような意味だと解釈されがちな表現です。
この2つははっきり区別して使うのが正しいのですが、どのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、「公式」と「正式」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公式」とは?
「公式」とは、「公に定められ社会で認められた方式」という意味で使われる表現です。
判断や認定の基準が公に存在し、それに従い社会で認められているものを指します。
「認められる」というのが重要なポイントになるため、一般的には作者や権利団体など判断する資格を持つ主体によって認められた時に用いられる表現です。
「正式」とは?
「正式」とは、「伝統や慣習などに従った本来の正しい方式」を意味する言葉です。
本来の正しいやり方や作法が決まっている時に用いられる表現です。
使い方によってニュアンスは異なるものの、基本的には誰かが主体的に判断するのではなく、総合的な判断で正しいと認められる場合に用いられます。
「公式」と「正式」の違い
「公式」と「正式」の違いを、分かりやすく解説します。
「公式」と「正式」の違いは「主体」です。
「公式」はそうであると判断する主体が存在する場合に用いられる表現なのに対し「正式」は主体がいない場合でも使われるという違いがあります。
例えばオリンピックの「公式」スポンサーはIOCやJOCという主体によって認定されます。
神社にお参りする時の「正式」な作法は長年の慣習や習慣によって作り上げられたものなので判断の基準はあっても主体は存在しません。
このような場合は「正式」を使います。
システムによって認められた正しさが「公式」で、総意より正しいと認められたものが「正式」と区別することもできます。
「公式」の例文
・『ファンクラブの公式グッズを購入する』
・『公式記録として認定された』
「正式」の例文
・『東京都恩賜上野動物園が正式な名称だ』
・『判定に対して正式に不服を申し立てる』
まとめ
「公式」と「正式」は似ている部分もあるものの明確な違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。