「公認」と「推薦」は選挙の立候補者と政党との関係を表す時の言葉です。
この二つは明確に区別して使われますが、何を基準に区別すればいいのでしょうかこの記事では、「公認」と「推薦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「公認」とは?
「公認」とは、「政党によって擁立された選挙の候補者」を表す言葉です。
政党は自党の政治目標を実現するため選挙に候補者を擁立して議席の獲得を目指します。
政党が正式な候補者として擁立する時に用いる表現が「公認」です。
党によって基準に違いはあるものの、基本的にはその政党の党員として支援を受けて選挙に出馬する候補者を指します。
「推薦」とは?
「推薦」とは、「正式に認められてはいないが政党から推された候補者」を表す言葉です。
政策や基本理念が政党と近く議席を獲得するのにふさわしいと推された候補者を指します。
党員ではない人物を候補者として政党が支援する時に「推薦」という表現が用いられます。
「公認」と「推薦」の違い
「公認」と「推薦」の違いを、分かりやすく解説します。
「公認」と「推薦」の違いは「党員資格」です。
「公認」は党員資格が必要なのに対し「推薦」に党員資格は必要ありません。
政党が当選を目指して党員の中から選び出し自ら擁立した候補者が「公認」で、独自の判断で立候補した人に相乗りする場合や連立関係にある政党の候補者を支援する場合などは「推薦」という表現が用いられます。
党によって基準は異なりますが、選挙資金やスタッフの手配など支援の手厚さも「公認」と「推薦」で異なります。
「公認」の例文
・『公認候補の演説を聞く』
・『全ての選挙区で公認候補が当選した』
「推薦」の例文
・『与野党から推薦を受けた候補者が知事選で勝利した』
・『政党の推薦を得られなかったので独自選挙になった』
まとめ
「公認」と「推薦」は明確な違いで区別されています。
支援内容にも違いがあるので基準を理解して正しく区別してください。