この記事では、「ガルム」と「ナンプラー」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ガルム」とは?
ガルムとは、地中海沿岸で古くから作られていた発酵魚醤のことをいいます。
古代ローマ時代に誕生したといわれており、当時は料理に欠かせない調味料でした。
ガルムの作り方は、魚の内臓を細切れにして塩で漬け発酵させます。
使用する魚には、脂がのったイワシやサバ、キビナゴ、マグロ、カツオ等があります。
現在はイタリアのごく一部の地域で作られていて、イワシを使うことが多いです。
旨味が凝縮されていて、魚の香りはしますが強い香りではありません。
「ナンプラー」とは?
ナンプラーとはタイの魚醤で、タイ料理には欠かすことができない調味料です。
ナンプラーのナンはタイ語で液体を表しており、プラーは魚を表しています。
ただし、ナンプラーが広まったのは20世紀に入ってからで、比較的新しい調味料といえます。
また、ナンプラーはイワシなどの魚を塩に漬け、発酵・熟成させて作ります。
他の魚を使うこともあり、海水魚を使うことが多いですが淡水魚を使うこともあります。
「ガルム」と「ナンプラー」の違い
ガルムもナンプラーも魚を原材料とする魚醤です。
イワシなどの魚を発酵・熟成させて作ります。
ガルムは古代ローマ時代に生まれた古い歴史を持つ調味料ですが、現在はイタリアのごく限られた地域でした作られていません。
イタリア料理に使われることも少なく、日本では馴染みが薄いです。
ナンプラーはタイで生まれた調味料で、歴史は浅いです。
しかし、タイ料理には欠かせない調味料として普及しており、日本の輸入食材店などでも販売されています。
近年はナンプラーを取り扱っているスーパーマーケットもあります。
それからガルムは魚の香りはほのかに感じる程度ですが、ナンプラーは強い魚の香りがします。
まとめ
ガルムもナンプラーも魚を原料とする魚醤です。
イタリアのごく一部の地域で作られているのがガルムで、タイ料理に欠かせない調味料なのがナンプラーになります。