この記事では、「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」の違いを分かりやすく説明していきます。
「ゲンジボタル」とは?
「ゲンジボタル」とは日本固有種のホタルです。
成虫になると空を飛びますが幼虫時代は水中で活動し、水質の悪化に弱いため流れがあって淀みにくい川の周辺で見られます。
きれいな水にしか住めないので、光りながら飛ぶ姿とあわせて美しい環境とアピールするために移入活動が進められてきたホタルです。
成虫は5月から7月の初夏にだけ見られ、体長はオスが1. 5センチでメスが1. 7センチとホタルとしては比較的体が大きいのも特徴になります。
「ヘイケボタル」とは?
「ヘイケボタル」とは東アジアに生息しているホタルです。
日本以外にも朝鮮半島や中国の一部に生息しています。
幼虫時代は水中に住んでいますが、沼地や水田や湿原のような、流れない水がある場所に生息する種族です。
成虫になるのは7月から8月が主ですが、中には9月の初秋ごろに成虫になる個体もおり、この成虫になるのが遅かったヘイケボタルは秋蛍と呼ばれます。
体長はおよそ1センチ前後で日本で見ることのできるホタルとしては一番小さいホタルです。
「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」の違い
「ゲンジボタル」と「ヘイケボタル」の違いを、分かりやすく解説します。
流れる川に住んでいるホタルが「ゲンジボタル」で、沼や水田のような流れない水場に住んでいるのが「ヘイケボタル」です。
「ゲンジボタル」は日本にしかいませんが、「ヘイケボタル」は日本以外に朝鮮半島などにいます。
大きさは「ゲンジボタル」は1. 5センチ前後なのに対して「ヘイケボタル」は1センチ前後とゲンジボタルのほうが大きいです。
まとめ
川の近くにいる大きいホタルが「ゲンジボタル」で、沼地や水田などにいる小さいホタルが「ヘイケボタル」です。
日本では「ゲンジボタル」のほうが比較的身近なものとして扱われ、「ヘイケボタル」は名前からしてゲンジボタルありきで命名されています。