この記事では、「脱臼」と「骨折」の違いを分かりやすく説明していきます。
「脱臼」とは?
脱臼とは外部から強い力が加わったりして、骨と骨の間の関節が外れて骨が正常な位置からずれてしまった状態のことをいいます。
関節が少しはずれているだけだと亜脱臼、完全に外れた場合を脱臼と呼んでいます。
関節は肩や肘、足首、手指、膝、股など色々なところにありますが、肩や肘、手の指などは脱臼しやすい部位です。
特に肩が脱臼の半数を占めています。
関節周りの靭帯や関節包が変形したりすると、ちょっとした力でも脱臼しやすくなったりもします。
「骨折」とは?
骨折とは、外部から強い力が加わるなどして骨が折れてしまったり一部が欠けたり、ヒビが入ったりすることをいいます。
スポーツや事故の際などに強い力が加わることで起きるのが外傷性骨折で、長期間にわたって繰り返し骨に負荷がかかることで起きるのが疲労骨折になります。
また、悪性腫瘍や骨粗鬆症などで骨がもろくなっており、ちょっとした力が加わることで起きる病的骨折もあります。
高齢になると骨粗鬆症になることも多いので、躓いただけで骨折したりもします。
それから骨折すると患部が腫れたり、発熱などの症状が出ることもあります。
「脱臼」と「骨折」の違い
脱臼は骨と骨の間の関節が外れて骨が正常な位置からずれてしまうことで、骨折は骨が折れたり一部が欠けたりヒビが入ったりすることをいいます。
どちらもスポーツや事故などで外傷を受けることで発生することが多いです。
脱臼よりも骨折の方が、痛みは強いといわれています。
また、事故などの場合には脱臼と骨折の両方が生じることもあります。
まとめ
脱臼も骨折も、強い力が加わるなどして発生することが多い外傷です。
脱臼は骨と骨の間の関節が外れて骨が正常な位置からずれてしまうことをいい、骨折は骨が折れたり一部が欠けたりヒビが入ったりすることをいいます。