「消防団」と「消防士」はどちらも消火活動に関係する言葉ですが、それぞれどのような人を指し何が違うのでしょうか。
この記事では、「消防団」と「消防士」の違いを分かりやすく説明していきます。
「消防団」とは?
「消防団」とは、「地域の有志で結成される消防組織」を指す言葉です。
町や村など地域に住む人たちが火災発生時に迅速な消化活動を実践するために結成する民間有志の消防組織を指します。
初期消火対応のほか防災点検や火災予防運動、避難訓練や災害対策など地域の安全を目的に活動します。
任意で参加する民間の有志組織ですが実態としては準公的な組織に位置づけられており小額ながら予算や報酬が支払われることもありますが、実態としてはほとんどボランティアに近い活動実態です。
厳密には民間で結成された消防組織が「消防団」でそこに所属して活動する人を「消防団員」と呼びます。
「消防士」とは?
「消防士」とは、「消防活動に従事する地方公務員」を指す言葉です。
警察官が犯罪に対処するように火災に対処する公務員が「消防士」です。
火災現場での消化活動を主な業務にするほか救急対応や災害救助、安全啓発活動や消防設備の確認などさまざまな活動に従事します。
狭義では消防を担う公務員における一番下の階級を指しますが、一般的には消防に従事する公務員全般を指す意味で使われる言葉です。
「消防団」と「消防士」の違い
「消防団」と「消防士」の違いを、分かりやすく解説します。
「消防団」と「消防士」の違いは「立場」です。
どちらも消防活動の担い手を指す言葉ですが「消防団」はボランティアの民間人なのに対し「消防士」は職業として給料をもらって従事する公務員です。
「消防団」の例文
・『消防団の活動に参加する』
・『少子化の影響で消防団存続が危ぶまれる』
「消防士」の例文
・『消防士が駆けつけて火を消した』
・『消防士は危険な仕事である』
まとめ
「消防団」と「消防士」は似ている部分もあるものの民間人と公務員という明確な違いで区別されています。
ポイントさえ理解すれば難しくないので基準を理解して正しく区別してください。