この記事では、「フルセグ」と「ワンセグ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「フルセグ」とは?
「フルセグ」とは、現在のテレビの一般的なデジタル放送の規格です。
このデジタル放送では、電波の帯域が13セグメントで構成されており、そのうちの12セグメント分の電波を使った放送のことになります。
1セグメント当たり300kbps(秒間300kビット)の情報量があり、フルハイビジョン(1920×1080の解像度)での放送には、この「フルセグ」になる12セグメント分が必要です。
尚、マルチチャンネルでは、この12セグメントを2つや3つに分けて放送しているので、データ的な解像度が劣っており、多少画質が粗くなります。
そのような場合には、「フルセグ」放送だとは表現しません。
「ワンセグ」とは?
テレビのデジタル放送では、先のように13セグメントが割り当てられている為、1つセグメントが余ります。
それを使った放送がこの「ワンセグ」になります。
300kbpsの情報量しかない為、フルセグ放送と比較してフレーム(コマ)数を落としており、音声もかなり圧縮されたものとなっている為、ちょっとしたニュース程度であれば充分に鑑賞できるものの、ドラマや映画の視聴には向きません。
自動車のカーナビゲーションでこの「ワンセグ」が受信できることがありますが、ニュースや天気予報が確認できる程度のものだと考えておいた方がいいでしょう。
テレビがそのまま見れると思ってしまうと、実際の映像を見た時にガッカリしてしまう可能性が高いので注意してください。
「フルセグ」と「ワンセグ」の違い
「フルセグ」と「ワンセグ」の違いを、分かりやすく解説します。
「フルセグ」は、放送局毎に割り当てられている帯域の13セグメントのうち、12セグメント分が使われたフルハイビジョン放送のことで、「ワンセグ」は、1セグメントでそれと同じ内容を放送する為、かなり簡易的なものとなっています。
携帯電話やカーナビゲーションで見られるテレビ機能は「ワンセグ」になり、決して本格的なテレビ機能ではなく、ちょっとしたものだと考えておいてください。
まとめ
「フルセグ」と「ワンセグ」には、このような違いがあります。
「4K放送」なるものが登場していますが、それはこれらとはまた別の話となります。