この記事では、「副詞」と「連体詞」の違いを分かりやすく説明していきます。
「副詞」とは?
「副詞」は「ふくし」と読みます。
「副詞」は、「品詞の一で、自立語で活用がなく、主語にならない語のうちで、主として、それだけで下に来る用言を修飾するもののこと」です。
例えば、事物の状態を表す「状態副詞」である、「はるばる」「しばらく」「ゆっくり」があります。
また、性質や状態の程度を表す「程度副詞」として、「いささか」「いと」「たいそう」などがあります。
さらに、叙述のしかたを修飾して、受ける語に一定の言い方を要求する「陳述副詞」として、「あたかも」や「決して」、「もし」などの3種に分類されます。
「連体詞」とは?
「連体詞」は「れんたいし」と読みます。
「連体詞」は、「日本語の品詞の一つで、活用のない自立語で、主語となることがなく、体言を修飾する以外には用いられない品詞のこと」です。
例えば、口語では「あの子」や「あらゆる場面」、「たいした人」の「あの」「あらゆる」「たいした」などが「連体詞」になります。
文語の場合では「ある女」「さしたる事」「去る3日」の「ある」「さしたる」「去る」などが「連体詞」になります。
「副詞」と「連体詞」の違い
「副詞」と「連体詞」の違いを、分かりやすく解説します。
「副詞」も「連体詞」も、どちらも国語の品詞という共通点があります。
しかし、「副詞」は、基本的に「動詞や形容詞などを修飾する言葉」なのに対して、「連体詞」は、「名詞を修飾する言葉」という大きな違いがあります。
例えば、「副詞」の「しばらく」は「しばらく待つ」、「しばらく話す」など動詞を修飾するのに対して、「連体詞」の「あの」は、「あの子」、「あの山」など、名詞を修飾する言葉となります。
まとめ
「副詞」と「連体詞」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。