この記事では、「描写」と「模写」の違いを分かりやすく説明していきます。
「描写」とは?
「描写」は「びょうしゃ」と読みます。
「描写」は、「物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉や絵画、音楽などによって写しあらわすこと」です。
目の前の物を、絵をかいて絵画にすること、また心の中に現れた思いを、音楽にするような行為を、「描写」と呼びます。
例えば、心の様子を文章などにしたためるような場面で、「心理描写する」という言葉を使うことがあります。
また、自然の音を楽器によって再構成し、情景などを描写しようとする音楽のことを、「描写音楽」と呼びます。
「模写」とは?
「模写」は「もしゃ」と読みます。
「模写」は、「似せて写すこと。
実物どおりに写しとること」です。
例えば、大好きな絵画がある時、その絵画通りに絵を写し取ろうとする行為を、「模写」と呼びます。
また、「模写」は、絵だけに使う言葉ではなく、物まねにも使える言葉となります。
例えば、鶯が鳴く声を、自分の声で再現しようとするとき、「鶯を声帯模写する」という文章にできます。
「描写」と「模写」の違い
「描写」と「模写」の違いを、分かりやすく解説します。
「描写」は、「物の形や状態、心に感じたことなどを、言葉や絵画、音楽などによって写しあらわすこと」です。
一方の「模写」は、「似せて写すこと。
実物どおりに写しとること」です。
このように、「描写」は、「感じたことを絵や音楽などにすること」を意味するのに対して、「模写」は、「似せて移すこと」を意味するという違いがあります。
「描写」の例文
・ 『緻密な描写を心がける』
・ 『この絵は、作家の初恋が描写されている』
「模写」の例文
・ 『模写を通じて、作家の心を知る』
・ 『絵を上達したいなら、模写がおすすめだ』
まとめ
「描写」と「模写」の違いについて見てきました。
2つの言葉の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるのではないでしょうか。