この記事では、「用」と「用事」の意味や違いを分かりやすく説明していきます。
「用」とは?
言いたいことがある、頼みたいと思うとき使うのが「用」【よう】です。
「彼に用がある」と頼みたい、話し合い必要があるので呼び寄せます。
反対に、「君には用がない」といえば何も話すことはないと伝えられるのです。
また、何かするとき役立てることを「用」【もちいる】といいます。
例えば、ただの棒を物干し竿にしたり、釣竿にして使うのです。
活用」といった使い方すれば物を立派に働かしたり、使える人材になると思えば「採用」します。
「用事」とは?
必ず実行すべき事柄を「用事」【ようじ】といいます。
例えば、銀行に行って今日中に光熱費の支払いをしなければいけない、店に頼んでいたお弁当を取りに行くといった用件を済ますのです。
「自分の用事」といえば家庭内で起きた不幸や結婚式に対応するため会社を休むと伝えます。
また、社長が部下に「用事」を言いつけると絶対にやらせる重要な任務を実行させる場面でも使うのです。
「用」と「用事」の違い
ここでは「用」と「用事」の違いを、分かりやすく解説します。
自分の伝えた指示に従ってくれて、役立つ人を指すのが「用」です。
他にも「効用」がある、「愛用」しているものを指すとき使われています。
もう一方の「用」は話がしたいと思う相手に対して使う漢字です。
また、犯罪に「用心」する、物を悪いことに使うのは「悪用」と2つの漢字を用いて使う場合もあります。
主に「用事」と同じように使いますが、役に立つといった状況でも使うのです。
また、「用事」はやるべき事柄に焦点を当てていますが、「用」は人を働かせたり、物を役立てるために使うところが違います。
「用」の例文
・『急に先輩から呼ばれて、何か用があるのかと不安になった』
・『漁で使う丈夫な網の用途は、田畑の柵にすることになった』
「用事」の例文
・『絶対に外せない用事は何か素早く考えて、行動に移した』
・『病院に親を連れて行く帰り、用事を思い出して引き返した』
まとめ
「用」を使っていますが、「事」が付くとまた違う使い方ができるようになります。
どう使えばより意味を伝えられるかに注目してみましょう。