「周り」と「周辺」は非常によく似た意味を想起させる紛らわしい二つの言葉ですが、「周り」と「周辺」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「周り」と「周辺」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「周り」とは?
「周り(まわり)」という言葉は、「あるものの周囲・ある物の外側(縁)の部分」を意味しています。
「周り」には、「あるものを囲んでいる近くの場所(部分)・あるものの近辺やあたり」といった意味もあります。
「周り」の言葉は、「デスクの周りにある物を片付けておいて下さい」といった文章で使うことができます。
「周辺」とは?
「周辺(しゅうへん)」という表現は、「あるものの周り・ある事物を取り巻いている場所や部分」を意味しています。
「周辺」には、「ある物事と隣接していて深い関連を持っていること(ある物事と関連の深い領域・場所)」の意味もあります。
「周辺」の言葉は、「公園の周辺を散歩してきます」や「そのニュースの周辺の事情に詳しい人」といった例文で使用できます。
「周り」と「周辺」の違い!
「周り」と「周辺」の違いを、分かりやすく解説します。
「周り」という言葉も「周辺」という言葉も、「あるものを取り巻いている場所(部分)・周囲」という同じ意味を持っています。
しかし、「コップの周り」のように「ある物の外側にある縁の部分」を意味する場合には、「周辺」よりも「周り」を使ったほうが自然な言葉として意味を伝えやすくなる違いはあります。
「コップの周辺」といってしまうと、「コップそのものの周り(縁)」ではなくて「コップの周りの場所(部分)」という意味で解釈されやすいからです。
また「周辺」にある「ある物事と密接な関連を持っている物事・領域」という意味合いは、「周り」という言葉にはありません。
「彼の周辺の情報を集めています」という表現を「彼の周りの情報を集めています」と言い換えると、「密接な関連を持っている(隣接した領域で関連している)」といった「周辺」の意味のニュアンスが弱くなるのです。
まとめ
「周り」と「周辺」の意味の違いを詳細に説明しましたが、いかがだったでしょうか?
「周り」というのは、「あるものの周囲・ある物の外側の縁の部分」や「あるものを囲んでいる近くの場所・あたり」を意味しています。
それに対して、「周辺」という表現は「あるものの周り・あるものを取り巻いている場所(部分)」や「ある事柄と近しい関連を持っていること」の意味を持っています。
「周り」と「周辺」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。