「シルバーカー」と「歩行器」はいずれも歩くことに関係する言葉ですが、意味が異なるため区別して覚える必要があります。
この記事では、「シルバーカー」と「歩行器」の違いを分かりやすく説明していきます。
「シルバーカー」とは?
「シルバーカー」は「福祉用具」のひとつで、「高齢者を対象とする歩行補助車」を意味します。
「シルバー」は「高齢者」を示す和製英語で、「カー」は「車」を示し、高齢者が屋外で杖の代わりに使用する用具として知られています。
「歩行器」とは?
「歩行器」は「ほこうき」と読む言葉で、「人の歩行を補助する用具」を意味します。
「高齢者」を対象としたものと「幼児」を対象としたものがあり、前者は福祉用具に分類され、後者は遊具の一種として扱われています。
「シルバーカー」と「歩行器」の違い
「シルバーカー」も「歩行器」も「福祉用具」や「歩行をサポートする用具」といった意味を持つ点は共通していますが、次のような違いがあります。
「シルバーカー」は「自力で歩ける人の歩行を補助する用具」を意味し、「ショッピングカート」「手押し車」のような形状なのが特徴です。
荷物を運ぶためのカゴがついているほか、椅子替わりに座れる機能がついているものも多く、歩行の途中で休憩することも可能です。
また、「シルバーカー」に搭載されているキャスターには「シングル」と「ダブル」があり、キャスターの角度を固定できる製品もあります。
なお、「シルバーカー」は介護保険の対象外とされています。
一方、「歩行器」は「自立歩行が困難な人を対象とする用具」を意味し、支えがないと歩行が難しい人の補助や、歩行訓練などの際に用いられます。
体重を両腕で支えながら前へ進むため、足腰への負担や転倒リスクが軽減されるという特徴もあります。
また、「歩行器」は介護保険を使用してレンタルすることが可能です。
そのほか、「歩行器」は「幼児の歩行を補助する遊具」という意味合いで用いられる場合もあります。
まとめ
「シルバーカー」は「高齢者を対象とする歩行補助車」を示し、「歩行器」は「高齢者や幼児などの歩行を補助する用具」を示します。
双方の特徴や機能についてもチェックしておきましょう。
ぜひ身体機能をサポートする器具の違いを知る参考にしてください。