この記事では、「基本給」と「業務手当」の違いを分かりやすく説明していきます。
「基本給」とは?
従業員が受け取る給与の基礎となる部分を意味する言葉です。
毎月一定の金額が支払われます。
「基本給」は、従業員の年齢、学歴、勤続年数、経験、能力、資格、地位、職務、業績などの要素に基づいて算定され、原則として同じ賃金体系が適用される労働者に全員支給されます。
手取り額や最低賃金とも関係しており、基本給が低いと残業代、ボーナス、退職金などの計算に影響を及ぼす可能性があります。
また、「基本給」は、月給制の場合においても、最低賃金の対象となり、基本給と一部の諸手当が最低賃金を下回っていないか確認することが重要です。
「業務手当」とは?
特定の業務や作業に対して支払われる手当のことを意味する言葉です。
職務の責任や負担に対して支払われる職務手当とは異なり、業務の内容に応じて変動することが特徴として挙げられます。
「業務手当」は、定額残業代制の一環として、あらかじめ決められた時間分の残業手当を毎月支払う形で支給されることもあります。
「基本給」と「業務手当」の違い
「基本給」と「業務手当」の違いを、分かりやすく解説します。
「基本給」は、従業員がその職務を果たすために定期的に支払われる固定給のことです。
その一方で、「業務手当」は、特定の業務や条件下での労働に対して支払われる追加給与のことです。
このように、「基本給」は職務の基本的な対価であり、「業務手当」はその上での特別な労働に対する報酬として機能します。
したがって、「基本給」は安定した収入を保証するものであり、「業務手当」は変動する可能性があるという点で異なると考えられます。
まとめ
「基本給」と「業務手当」は、どちらも支給される条件や目的、影響する範囲が異なります。
「基本給」は、従業員の基本的な生活を支えるための固定的な給与であり、「業務手当」は、特定の業務に対する補償や労働の負担を軽減するための変動的な給与です。
それぞれ、異なる内容の給与なので、その違いを正確に理解できるようにしましょう。
