「小型」と「小柄」は何なのか。
どのように使い分ければ正解なのか。
この記事では、「小型」と「小柄」の違いを分かりやすく説明していきます。
「小型」とは?
「小型」は、形が小さいことやもの。
内容や規模が他のものに比べ小さいことを意味します。
一般的に同類のものの中で大きさは比較され、その中で小さいものを「小型」と言います。
また、「小型」は、家電などといった商品全般に用いられるほか、動物にも用いることができ、人間以外のものであれば、一般的にどのようなものに対しても「小型」を用いて小さいことを表現することが可能です。
類語には、「小ぶり」や「ミニ」、「ミニサイズ」、「プチ」、「コンパクト」などがあり、対義語は、「大型」です。
「小型」の使い方
「小型」という言葉を用いて小さいサイズであることを表現する言葉はたくさんあります。
犬は「小型犬」、家電は「小型家電」、自動車は「小型自動車」、船は「小型船」といったように「小型」が用いられています。
「小柄」とは?
「小柄」は、体格が普通よりも小さいこと、小さい人を意味します。
また、小さな模様のことも「小柄」と言います。
よく人の見た目を表す際に用いられ、平均的な体格の人に比べ小さい体つきの人を「小柄」と言います。
主に人に対してのみ用いられる言葉で、人以外の生き物や商品などに対し「小柄」を用いることはありません。
類語には、「小ぶり」、「小粒」、「チビ」、「小さい」などがあり、対義語は「大柄」です。
「小柄」の使い方
「小柄」は、人に対してのみ使用する言葉となるため使い方は限られます。
主に「小柄な女性」、「小柄な男」、「小柄な姿」などといった形で用います。
「小型」と「小柄」の違い
共に小さいことを意味する言葉ですが、その対象が異なります。
「小型」は、家電や車などもの全般に用いることが可能ですが、「小柄」の対象は人だけです。
そのため、「小型な人」といった言葉はありません。
あくまでも、人に対しては、「小柄な人」となります。
「小型」の例文
・『私は、子供の頃、小型犬を飼っていました』
・『釣り好きな父は、一念発起し小型船舶免許を取得しました』
・『昔に比べ、家電も小型化が進み便利になりました』
・『今まで使用していたカメラが大型だったので、思い切って便利な小型に買い替えることにしました』
「小柄」の例文
・『彼女は着物が似合う小柄な女性です』
・『彼の特徴は、小柄で痩せているところです』
・『僕は、自分の小柄な体格が好きではありません』
・『子供の頃から小柄でした』
まとめ
同じ小さいことを意味する言葉でも、何に対し用いるのかを考え、「小型」と「小柄」を使い分けます。
「小型」は、ものに対し全般に用いることができるため、様々な言葉と組み合わせ用いられますが、「小柄」の対象は人だけです。
そのため、「小型」に比べ使用範囲はグンと狭くなり、限られた言葉としてのみ用いられる言葉となります。