「歯」と「刃」の違いとは?意味や違いを簡単に解釈

「歯」と「刃」の違いとは?二語の違い

この記事では、「歯」「刃」の違いを分かりやすく説明していきます。

「歯」とは?

「歯」【は】は、脊椎(せぼね)を持つ生物(ほ乳類、魚類、爬虫類など)の口腔内にある器官を指す用語です。

骨に似た硬い組織で作られており、主に食べ物を噛んで小さく砕くため、または動物が他の生物を攻撃するために使われます。

また、ヒトの場合は発音をするため、歯を食いしばって体のバランスを取るためにも重要な役割を果たします。

生物の「歯」は、複数が並んでい物に食い込むこと力を持つことから、ぎざぎざした形状を持ち歯のような役割を持つ道具や部品も「歯」と呼ばれます。

「刃」とは?

「刃」【は】は、切るための道具「はもの」のこと、あるいは「はもの」に使われている切れ味を持つ部分を指す用語です。

「やいば」とも読みます。

「はもの」を指す場合は、刀、剣やナイフの別の呼び方になります。

また「はもの」に使われている切れ味を持つ部分を指す場合は、包丁やはさみ、カッターナイフなどのパーツを表します。

また、「やいば」と読む場合も「はもの」を表し、鋭い切れ味を持つニュアンスが強調されます。

「歯」と「刃」の違い

「歯」「刃」の違いを分かりやすく解説します。

「歯」「刃」はどちらも「は」と読みますが、言葉の持つ意味は異なります。

前者は脊椎を持つ動物の口腔内にある、物を食べて噛み砕く時に使われる器官のことです。

後者は切るための道具である「刃物(はもの)」、あるいは刃物に使われている「刃(は)」の部分を指します。

「歯」はぎざぎざした形状のものを指す時にも使われる言葉で、のこぎりの「刃」のぎざぎざした部分はのこぎりの「歯」と呼ばれます。

「歯」「刃」は基本的に異なる言葉ですが、このように工具や刃物の「刃(は)」の部分を指す時に両方の言葉が当てはまることがあります。

「歯」の例文

・『食後に歯を丁寧にブラッシングし、口腔内を清潔に保つ』
・『その機械は、複数の歯車によって動かされている』

「刃」の例文

・『砥石を使って丹念に刃を研ぐ』
・『この家には、先祖代々に伝わる立派な刃がある』

まとめ

「歯」「刃」はどちらも「は」と読みますが、基本的な意味は異なります。

ただし、のこぎりのように「刃」がぎざぎざしているならば、その部分を「歯」と呼ぶことが出てきます。