物事の大まかなな部分やだいたいの部分を表す言葉には「粗」や「略」があります。
この記事では、「粗」と「略」の違いを分かりやすく説明していきます。
「粗」とは?
「粗」は音読みで「そ」と読み、訓読みは「ほぼ」や「粗い」で「あらい」と読みます。
「粗雑」は物事や商品などの質が荒くいい加減であることを表す言葉です。
「粗筋」は「あらすじ」と読む言葉であり、計画や物語の大まかな筋を表します。
「粗挽き」とは食品を粗めに挽くことを表す言葉であり、コーヒーやお肉などに使われています。
「粗品」とは粗末な品物を表す言葉ですが、日本では相手を立てる時の謙譲語として使われるのが特徴です。
「略」とは?
「略」は音読みで「りゃく」と読み、訓読みは「はかりごと」や「略る」で「はかる」などと読みます。
「略」は企みや計画、奪い取ること、簡単にする、省くなど色々な意味で使うことが可能です。
「戦略」は戦いに勝利するための大局的な考えや策略を表す言葉であり、英語では“strategy”と書きます。
「前略」は手紙などに使われる挨拶の言葉であり、ビジネスの場面ではあまり使われません。
「粗」と「略」の違い
「粗」は質が荒いことやいい加減であること、大まかな筋などを表す言葉です。
「略」は計画や奪うこと、簡単にすること、省くなどの意味があります。
「粗」の例文
・『粗挽きウィンナーが大好きであり、色々な料理を作ることが可能です』
・『物事の粗探しするのは時間の無駄だと思っているので、この騒ぎには付き合いません』
「略」の例文
・『戦略級の計画を巡る会議が開かれることになり、各国の首脳陣が集まりました』
・『省略された部分には重要な記載があったので、これを含めた上でレポートを書き直しました』
まとめ
「粗」は荒いことやいい加減であること、大まかな部分や筋を表す言葉です。
「略」は計画や奪うこと、省略などの意味がある言葉です。