この記事では、「一周忌」と「一回忌」の違いを分かりやすく説明していきます。
「一周忌」とは?
「一周忌」とは、仏教式の葬儀を行った故人の命日から、丸1年に当たる日に行われる法事のことです。
本来の意味はそうですが、実際には参列する人が集まれるように、その日に近い休日に行われることが一般的となっています。
先のように、仏教としての法事に該当する為、他の宗教に属する故人(という表現自体を使わないこともあります)に対して行われることはなく、その代わりとなる行事などが用意されている場合があります。
例えば、キリスト教では死者は「召天者」と表現され、命日にではなく、毎年11月~12月に一度教会行事として合同で行われています。
「一回忌」とは?
この「一回忌」は、先の「一周忌」と混同されることがあり、そちらをこの「一回忌」と呼んでしまうことがありますが、間違いになるので注意してください。
こちらの「一回忌」とは、仏教で故人の命日を指して使う言葉です。
つまり、「一周忌」は「二回忌」ということになる訳です。
その為、命日から2年目になる法事は「三回忌」と表現されます。
この点から、2年目なのに「三回忌」なのは何故だろうと考えてしまったことがある人も多いと思いますが、このような理由からだと覚えておきましょう。
「一周忌」と「一回忌」の違い
「一周忌」と「一回忌」の違いを、分かりやすく解説します。
「一周忌」は、仏教において故人の命日から丸1年になる法事のことで、「一回忌」は、命日そのものを指して使う言葉です。
その為、「葬儀」という意味で用いられることもありますが、命日にすぐに葬儀というケースもあまり多くない為、正しく「命日」のこととして使ってください。
まとめ
「一周忌」と「一回忌」は、このような違いになります。
法事として「一回忌」という言葉が使われることはないので、その間違いには気を付けてください。