「搬出」と「搬入」の違いとは?分かりやすく解釈

「搬出」と「搬入」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「搬出」「搬入」の違いを分かりやすく説明していきます。

「搬出」とは?

「搬出」とは?

物を運び出すことです。

ある場所からある場所に移すことで、それが内から外である場合を意味します。

美術館に展示されているものは、すべてがその館が所有しているものなのではなく、企画展示などの場合は一部は借りているものであることが珍しくありません。

企画展示が終わったら、借りていたものはもとの持ち主に返します。

このとき、展示していたものを美術館の中から外に運びます。

そして、もとの持ち主の場所に運ばれていきます。

このような、内から外に物を運び出すことを意味する言葉です。

移動させることで、ただ外に持って行くことではありません。

仕事に行くときにカバンを持って外に出ており、これは家の中から外にカバンを出しているということができます。

しかし、このことを「搬出」とはいいません。

これは、移動させているのではなく、持って出かけているからです。

移動は、A地点にあったものをB地点にうつすことを指します。

カバンを持って出かけるのは、これにあてはまりません。

「搬出」の使い方

物を内側から外側に運ぶことを指して使用します。

人には使用しません。

「搬入」とは?

「搬入」とは?

物を運び入れることです。

ある場所からある場所に移すことで、それが外から内の場合を意味します。

カフェで絵画展を開くことで考えてみます。

このカフェは普通のカフェなので、普段は絵画はありません。

絵画展を行うにあたり、外から作品を持ってくる必要がでました。

この絵画展は、飾って欲しいという人が自由に展示できるものです。

いくつかの応募があり、作品が持ち込まれました。

個人が所有していた、その人の家やアトリエなどにあった絵画が、別の場所であるカフェに運ばれています。

カフェの外から内に移されています。

これを「絵画をカフェに搬入する」と表現します。

「搬入」の使い方

物を外から内に運ぶことを指して使用します。

庭に植木鉢を置いている家庭では、台風が接近するときには植木鉢を家の中に入れることがあると思います。

しかし、このことを指して「搬入」とはいわないことが一般的です。

庭は家の一部であることや、運ぶものが片手で持てるほど小さいものなので、この言葉では表現しません。

「搬出」と「搬入」の違い

「搬出」と「搬入」の違い

運ぶという意味が似ていますが、「搬出」は運び出すこと、「搬入」は運び入れることで、出す、入れるという点に違いがあります。

「搬出」の例文

「搬出」の例文

・『搬出作業を手伝う』
・『県外への搬出を禁止します』
・『木材を搬出する』
・『搬出作業に3時間かかった』

「搬入」の例文

「搬入」の例文

・『搬入の手伝いをする』
・『物を傷つけないように搬入する』
・『明日から搬入作業をします』
・『やっと搬入が終わった』

まとめ

まとめ

ある場所からある場所に移すという意味が似ていますが、移す場所が内から外なのか、外から内なのかという点に違いがあります。