この記事では、「礼賛」と「賞賛」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「礼賛」とは?
「礼賛」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「礼賛」は「らいさん」と読みます。
「礼賛」は、「素晴らしいものとして褒めたたえること。
また、ありがたく思うこと」という意味があります。
例えば、自分が勤務している会社の創業者の偉業を褒めたたえる時、「創業者の偉業を礼賛する」などという文章にできます。
また、自分が健康でいられることを、素晴らしいものとして褒めたたえる場合、「健康を礼賛する」という文章にできます。
さらに、自分の結婚生活が素晴らしいと褒めたたえて、周囲の人にも結婚をすすめる人がいるかもしれません。
このような場合は、「結婚生活を礼賛し、結婚の素晴らしさを広めようとする」などという文章を作ることができます。
また「礼賛」は、仏教用語でもあり、「三宝を礼拝し、その功徳をたたえること」を意味します。
「賞賛」とは?
「賞賛」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「賞賛」は「しょうさん」と読みます。
「賞賛」は、「褒めたたえること」という意味があります。
例えば、小学校に1日も欠かさず出席した生徒を褒めたたえる時、「皆勤賞の小学生を、卒業式で賞賛する」などという文章にできます。
また、誰にも注目されていないのに、街のためにゴミ拾いをしている人がいる時、褒めたたえるべき行為だと考えるかもしれません。
このような場面では、「人知れずゴミ拾いをしている人は、賞賛に値する」などという文章を作ることができます。
さらに、世界的な偉業を成し遂げた人は、どこにいても、その場にいる人たちに褒めたたえられるのではないでしょうか。
このような場合は、「偉業を成し遂げたAさんは、賞賛の的だ」などという文章にできます。
「礼賛」と「賞賛」の違い
「礼賛」と「賞賛」の違いを、分かりやすく解説します。
「礼賛」は、「素晴らしいものとして褒めたたえること。
また、ありがたく思うこと」という意味があります。
一方で「賞賛」は、「褒めたたえること」という意味があります。
どちらにも「褒める」という意味が含まれている言葉になります。
ただし「賞賛」が、立派なことをした人、世の中の役に立つような物事を褒めることを意味するのに対して、「礼賛」は、それを素晴らしいものと頭から決めつけて、無条件に褒めるというニュアンスがあります。
このように、一般的に何かを褒めるような場面では「賞賛」を使い、その存在自体が素晴らしいと思い込み、何はともあれ褒めようとするような場面では、「礼賛」という言葉を使うとしっくりくるのではないでしょうか。
まとめ
「礼賛」と「賞賛」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、ニュアンスの違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。