この「役職」と「肩書」は、似たようなものだと思われるかも知れませんが、全く違う解釈になります。
「役職」とは?
「役職」は、まず原則的に自らが付けるものではなく、「与えられる」ものです。
企業における「課長」や「部長」がそれに当たり、組織内における「役目」になります。
「役員」のみに対して使う場合もありますが、一般的な企業では(企業によって途中が抜けたり、増える場合があります)、下から一般の社員、主任、係長、課長、副部長、部長、そして、この上が役員(取締役、常務、専務など)となっています。
また、市長や村長、町内会の会長といったものもこの「役職」と呼ばれることがあります。
「肩書」とは?
この「肩書」は、誰かに付けられるだけでなく、自らそうだと名乗っても構いません。
その場合には特にルールはなく、例えば、「ハイパーメディアクリエイター」がいい例になります。
また、付けられる場合は先の「役職」もこれに含まれ、そのような正式なものではなく、「IT担当」などといったものもこれに入ります。
自らが好きに名乗っても構わないことから、その人物の「自称」も含めた「呼称」だと解釈してください。
「役職」と「肩書」の違い
このように、「肩書」の方が広義に使える言葉で、その中に「役職」も含まれると考えてください。
その役職の場合は正式なものですが、先の「ハイパーメディアクリエイター」のような何のことなのか全く分からないものだったり、社内における色々な行事においての「撮影係」といったようなものまでこのように呼んで構いません。
よって、この「肩書」は、それによって何の役にも立たないということもあり、どのような人なのか「何となく分かる」程度のものだと考えておいてください。
まとめ
「役職」と「肩書」の違いは、以上の通りです。
「役職」は正式なものなので、そちらの場合は胸を張ってそうだと名乗って構いませんが、「肩書」で自称の場合は下手なものは付けない方が無難です。