皆さんは「入職」という言葉をご存知でしょうか?
「入職する」というような使い方をするのですが、日常生活の会話の中ではあまり耳にする言葉ではないかもしれません。
似たような言葉では「入社」という言葉もありますが、こちらはポピュラーな言葉でしょう。
そこで今回は、この「入職」と「入社」の2つの言葉について見て行くことにします。
「入職」の意味や使い方
「入職」とは「職に就くこと」、「仕事に就くこと」ということを指してる言葉ですが、「新規採用や再就職によって就労者になること」を意味しています。
また、新規採用だけでなく、「転職による就職」も「入職」に該当します。
「入社」の意味や使い方
一方の「入社」は「企業と雇用契約に基づき社員としてその会社に入ること」や「団体の構成員としてある地位に就く」という解釈ができる言葉です。
「入職」と「入社」の違い
では、これら「入職」と「入社」の言葉の違いがどんな点にあるのでしょうか?
「入職」は「働き手として新たに勤めること」で、「入社」は「民間の会社に雇われることや社員として勤務すること」となります。
意味合いは「入職」と「入社」とも同じ意味になりますが、使い方が異なります。
「入社」は「一般的な民間企業会社で職に就くこと」を指しますが、「入職」は「主に医療機関などで職に就くこと」を言っています。
「入職」=「病院などあらゆる組織に属して働く」、「入社」=「民間の会社で働く」というイメージとなります。
但し、場面によっては「入職」も「会社から雇用される」時に使われることがあります。
「入職」を使った例文と意味を解釈
「昨年、看護学校を苦労して卒業に地元の総合病院に入職できたが、来月で早や1年が経ったので時が経つのが早かったなと思う」
ここでの「入職」は「医療機関に新規採用された」という意味で使われています。
その他に「再就職や転職によって新しい職に就くこと」でも適用することができる「入職」なので、看護師さんが転職する場合でも使える言葉です。
「入社」を使った例文と意味を解釈
「この会社に入社して4年が過ぎたが、未だにこの仕事がスムーズに回らない」
民間企業で雇用されて働くことを「入社」で指すことができますが、民間企業では「転職」の機会もかなり増えてきています。
このような場合でも「入社」が使われることもあります。
まとめ
「入職」、「入社」の2つの言葉を見てきましたが、銀行員では「入行」、公務員になる場合は「入省」や「入庁」という言葉は使われます。
また、テレビ局で採用されることは「入局」と職種によって独特の言葉がありますが、これらを総称して「入職」と表現することができます。
前述の通り、医師や看護師、薬剤師なの医療従事者が病院で働き始る時に「入職」が出てきます。
そのような意味では「入社」も「入職」に包含されることになるのです。
人の置かれている環境によって上手に使い分けるようにしておくことです。